Type-CはAppleの追い風かも
iPhone14が発表されてまもなく1ヶ月を迎えようとしている。充電ポートに関していろいろと取り沙汰されてきたけれど、結局今回もアップルの選択はLightningポートだった。
昨年の4月にiPhone11に機種変更した当初、使いづらいと感じたのがこのLightningポート。充電ポートとしては以前のiPhone6sでも採用されていた。ただイヤホンジャックが消えてLightningポートに統一されたので、新しいイヤフォンの扱いに慣れるまで時間がかかってしまった。
そのせいか、たった2ヶ月で断線。仕方なく新しいものを購入してからは、どうにか1年半近く無事に使用できている。Lightning端子は接続面が薄っぺらくて不安定な気がしてならない。そんな不満の声が集まったのか、ヨーロッパではついにLightningの追い出しが決定した。
iPhoneを含む全スマホにUSB Type-C対応を義務化する法案がEUで可決
以前から話題になっていたけれど、ついにEUはLightningポートの追い出しを正式に可決した。2024年末までにEU圏で販売されるスマートフォンはUSB Type-Cポート搭載が必須になった。つまり現状のiPhone14は規格外となってしまう。
Appleは懸命になって抵抗していたけれど、その主張が採用されることはなかった。一般的な感覚として、Appleの経営者たちはガッカリしているだろうと思っている人が多いだろう。だけどボクはそう感じない。
そもそもAppleだってUSB Type-Cポートをすでに採用している。ボクが昨年に買い替えたMacBook Airは、USB Type-Cポートが2つとイヤホンジャックだけ。AppleのUSB Type-Cポート採用はかなり早かったから、技術的には十分に検証済みだということ。
iPhoneに関してUSB Type-Cポートを使わないのは、技術的な事情があったのだろう。だけどここ数年の状況を見ていたら、AndroidがすべてUSB Type-Cポートを採用している流れを変えるのは無理。そんな事情を経営陣が無視しているわけがない。
つまりEUに対するAppleの抵抗は、どこかパフォーマンス的な印象を感じてしまう。経営戦略の一環として、あえて反論を掲げていただけなのじゃないだろうか?
表向きはEUの決定に屈したように見える。だけど正式にUSB Type-Cポートが搭載されたiPhoneが発売開始になったら、Apple経営陣としてはEU圏内において大幅な需要増を見込んでいるような気がする。Androidを使っていた人も、充電ケーブルが利用できるならiPhoneに変えようという気になるかもしれない。
さらにLightningポートのiPhoneを持っている人が、一斉に機種変更する可能性もある。結果として今回のEUの決定は、Appleの強い追い風になるような気がしている。もしそうだとしたら、Appleは商売上手だよなぁ。
ちなみにボクは昨年の4月に機種変更をしたばかり。まだまだ当分はiPhone11を使うつもりなので、Lightningポートとの縁は切れそうにない。でも時代は確実にUSB Type-Cポートに移行していると思う。
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