生後直後に個性が出る理由
これまで3匹の猫と暮らしてきたけれど、それぞれにユニークな個性を持っていた。初めて一緒に暮らしたゴンというメス猫は、まだ目も開かない状態で保護したのに、大人になってもご飯中に近づくと唸っていた。ご飯を取られた経験なんてないのにね。
2度目に同居したリンというメス猫は、祖母の子供や兄弟たちと暮らしていた大家族出身。でも家猫になったリンは、ご飯中に何をしても怒らない。野良猫時代の経験を感じさせない女の子だった。
そして現在のミューナは初めてのオス猫。この子の特徴は超がつく甘えっ子。過去の女性陣二匹は独立心が強かった。もしかしたら避妊手術をしなかったせいかもしれない。ミューナの場合は1歳前に去勢手術をしているので、子供のまま成人したのかな。だからいまだに子供のように甘える。それがまた可愛いんだけれどね。
こうした動物たちの個性はどうやって生じるのだろう。一般的に考えられるのは遺伝的要素プラス環境。猫を見ていると、生後の環境で作られていく個性はあるように思う。でも最近の研究によると、個性は生後直後に出ているらしい。
リンク先の記事はなかなか興味深い内容だった。ライプニッツ淡水生態学・内水面漁業研究所の研究チームの実験内容がまとめてある。アマゾンモーリーという淡水魚を使い、出生直後の行動を高性能システムで調査した。
研究の目的は、動物の個性がいつから現れるか、そして遺伝的要素の影響が存在するかどうかを調べること。この結果がとても面白い。
遺伝的にまったく同じクローンであっても、生後1日目に個性のちがいが認められた。まだ環境の影響をあまり受けていないのに、同じ遺伝子の魚に個性が出ている。その後の成長に伴って、それらの個性の差は開く一方だったとのこと。
生まれた直後に個性が出るのは面白い。考えられる理由として、母親のDNAメチル化やホルモンといった母体環境の違い、あるいは分子的・神経学的・生理学的マーカーの確率的変動の結果という仮説が立てられている。生後すぐに個性が出る理由は、これからさらに詳しく研究されるのだろう。
ボクのような素人でも、生まれる直前の環境や化学的要因が個性に影響することは想像できる。もしかしたら人間も生後直後にすでに個性が存在しているのかもしれない。同じ遺伝子で、かつ同じ母親から生まれる双子。他人は見分けがつかなくても、親から見れば明確に個性のちがいがわかるらしい。
出生直後に個性が出る理由について、ここでボクのトンデモ推理を述べておこう。特に人間の場合に当てはまると思っている。
その理由は、輪廻転生によって個性のちがいが生じるという仮説。
わかりやすくするために『魂』という言葉を使う。双子であっても過去生で異なる経験を持つ魂が宿るから、同じ遺伝子であっても個性が出る。トンデモ理論だけれどボクは直感的にそう感じている。
例えば子供が複数いる家族を想像してみよう。年齢が違っても兄弟は同じ環境で育っている。なのに両親と子供たちに相性のようなものが存在する。自分の子供なのに、兄弟によってなんとなく気が合う、あるいは合わないということはあるはず。これは子供から見ても同じ。
親子の相性が子供によってちがうのは、生後環境によって現れた性格もあるだろう。だけど両者の魂が過去生において抱えていた葛藤が、現在まで引き継がれていることも理由のひとつだと思う。自分の子供なのに、あるいは親なのに、なんとなく虫が好かないということはあるはず。その『なんとなく』には過去生が影響しているかも。知らんけどwww
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