VRと現実のリンクはヤバい
体外離脱や明晰夢における肉体的体験が、現実世界と完全にリンクしたらヤバい。明晰夢で怪我をした場合、目が覚めたら実際に怪我をしているということになる。もし体外離脱中に殺されたら、そのまま現実世界でも永遠に目が覚めないことになってしまう。
でも体外離脱や明晰夢でそんなことは起きない。数え切れないほど経験しているボクが言うんだから信用してもらっていい。これは肉体的なことだけでなく、心理面でも同じ。体外離脱等は意識世界での体験だと確信しているから、現実世界と混同してしまうようなことは起きない。
ただVR(ヴァーチャルリアリティ)はどうなのだろう? 最近のVRは進化していて、かなりリアルな体験ができると聞いている。眠っている時と違って起床時の意識で仮想世界を体験しているわけだから、現実世界と区別がつかなくなるようなことはないのだろうか? 技術が進歩すればするほど、心理面でのケアが必要になってくるかもしれない。
あり得ないことだけれど、仮想世界の体験が現実の肉体にも影響が出てくるとしたら? これは怖い。あるドラマでそんな状況が起きつつある。
2022年 映画#178
『ペリフェラル ~接続された未来~』(原題:The Peripheral)シーズン1・エピソード4『ジャックポット』という2022年のアメリカドラマ。
先月から始まったドラマが面白いので、引き続け視聴中。CMなしで1時間あって、さらに映像の質が高いので毎回映画を観ている気分になる。2032年で暮らす主人公のフリンが、新しいゲームだと騙されて使用したヘッドセットで2100年の世界に行き来すると言う物語。
2100年でアリータという女性と会ったことで命を狙われることになったフリン。今回もその理由が少しずつ明らかにされている。アリータはどうやらある重要な秘密を探るという仕事を任されていたらしい。
フリンがタイムトラベルできるのは意識を転送するだけ。つまり体外離脱と似たようなもの。2100年の世界にそっくりの身体が用意されていて、それがペリフェラルと名付けられている。だからあっちの世界で怪我をしても、2032年のフリンは無傷───のはずだった。
ところが2100年のペリフェラルが殺されると、2032年のフリンにも影響が出るようになった。目が充血していたり、顔に殴られたような跡が残る。今回はその危険を避けるため、フリンの兄の友人が彼女の代わりに未来へ行った。
どうやら映画の『マトリックス』のように、意識が転送されているだけなのに肉体にも影響が出るらしい。このあたりについては、これから説明されていくのだろう。今回のドラマでもうひとつ分かったのは、地球の未来に恐ろしい災厄が起きたこと。
それが今回のタイトルの『ジャックポット』と呼ばれている。フリンは2100年のロンドンの人口が少ないことが気になった。それで尋ねたことで、『ジャックポット』の事実を知らされる。40年にもわたる大災厄が起きた。そのなかにはまるでコロナのようなパンデミックも含まれている。それで人口が激減しているらしい。
さて、今回でようやくシーズン1の半分。まだまだ謎が多いドラマだけれど、引き続き追いかけていこうと思う。
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