意味不明なドレスコード
ボクはミニマリストなので、持ち物が極端に少ない。それゆえ服装はワンパターンで、一つ買ったら一つ捨てるという習慣がついている。別にこれで不満も不自由もないけれど、以前に少し困ったことがあった。
7〜8年前に高校の同窓会が京都であった。基本的に同窓会が苦手なので、最初は乗り気じゃなかった。それでも誘ってくれている友人の熱意に負けて参加を決めた。ところが前日になっていきなりメッセージが届いた。
男性はスーツ着用だというのを忘れていた、という内容。サラリーマン経験も長かったから、スーツがないわけじゃない。だけど冬眠させているようなスーツだから、いきなり翌日に着るというのは無理。結局はドレスコードのせいで同窓会をキャンセルした。
そもそも服装を決められることに反発がある。公式な行事でもないのに服装を指定されたら、それだけでテンションが下がってしまう。豪華客船の旅というものがある。ただでさえ関心がない船旅なのに、大抵はドレスコードがあるので乗船なんてあり得ない。
それでも船旅や高級レストランのドレスコードの主旨はわかる。だけどまったく意味不明のドレスコードがあるのを知って唖然となってしまった。
ウィンブルドンが白い下着の規則緩和を議論。元選手ら生理中のストレス訴え 米メディアなど報道
テニス4大大会のひとつであるウィンブルドン。テニス好きなので高校生のころから中継をよく見ていたけれど、この大会にドレスコードがあるのをまったく知らなかった。リンク先の記事から抜粋してみよう。
『ウィンブルドンの服装規定では、選手は男女を問わず、ユニフォームや靴、リストバンドや帽子に至るまで、ロゴや幅1センチ以内の縁取り以外はすべて白色でなければならない。インディペンデントによると、この規定が設けられたのは、色付きの生地に汗染みが目立つことを避ける目的があったという』
なんと下着まで白に指定されているらしい。そういえばウィンブルドン大会をイメージすると、選手たちの姿は白が目立つ。まさか指定されているとは思わなかった。リンク先の記事にも出ていたけれど、黒いブラをつけていたことで注意され、トレーナーのブラに替えたという選手もいたそう。
いまどきなぜこんな服装規程が残っているのだろう? テニスのプレイにまったく関係ない。テニス発祥の地だとしても、さすがにこれはやり過ぎだと思う。特に女性がこの規定を守ろうとすれば、生理日をずらすという処置が必要になってくる。
『リオデジャネイロオリンピック金メダリストのモニカ・プイグさん(プエルトリコ、6月に引退)は5月、自身のTwitterで「全身真っ白な服を着て、(大会期間の)2週間の間に生理がこないよう祈らなければならないことに、精神的なストレスがかかることは言うまでもない」と述べた』
テニスのプレイだけでも多大な神経を使うのに、それ以外のことに気持ちを持っていかれるなんてひどい。2023年の大会までにはこの規定が変更になるそう。遅すぎるよなぁ。おそらくこれと同じような無意味な規定が、世界のあちこちに残っているんだと思う。
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