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高羽そらさんインタビュー

『シン・ウルトラマン』微妙だった

昭和40年代に少年だったボクは、「怪獣世代」と言っていい。夏休みや冬休みになればゴジラ映画の新作が公開されて、映画館前の長蛇の列に並んでゴジラに会いに行った。もちろんテレビでも怪獣ブームだったので、関連作品は必ず見ている。

 

アニメも好きだったけれど、基本的に実写版が好みだったので『仮面ライダー』などは初代からV3まで真剣に見ていた。アマゾンくらいから見なくなったかな。大好きだったのは『マグマ大使』で、あの世界観はいまでも大好物。

 

そしてもっとも好きだったのが『ウルトラマン』シリーズ。厳密に言えば初代ウルトラマンの初回放送のころはまだ幼い。どちらかといえば『ウルトラセブン』のほうがリアルで見ていた世代。だけど当時は何度も再放送されるので、『ウルトラマン』のテレビ版はすべてのエピソードを数えきれないほど見ている。

 

ボクは初代ウルトラマンが大好きで、『ウルトラセブン』派の友人たちと言い争ったことがあるほど。いまの感覚で言っても、『ウルトラマン』の怪獣たちには深いドラマがあった。ジャミラなんて、子供ごころに本気で泣いた。バルタン星人が大好きだったので、あの姿を見たり声を聞くだけでいまでも心が湧き踊る。

 

ということで今年に公開された新しいウルトラマン映画を楽しみにしていた。そしてようやく観ることができた。

 

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2022年 映画#184

『シン・ウルトラマン』という2022年の日本映画。ゴジラ等に続く『シン』シリーズで、初代ウルトラマンを現代に置き換えたリブート作品。ワクワクしながら観たけれど、ボクとしては微妙な作品だった。

 

科学特捜隊のメンバーの雰囲気が違うのは仕方ない。あくまでも現代版なのだから。テレビ版のハヤタ隊員を求めるの無理だとわかっている。いいなと思ったのは、子供騙しの設定だったテレビ版の内容に科学的アプローチがされていたこと。

 

例えばウルトマンの必殺技であるスペシウム光線についても、本物っぽい解説が添えられていた。胸のカラータイマーがなくなって、時間が経過するとスーツの色が変わるという部分も受け入れよう。ウルトラマンに変身する神永隊員の不思議な雰囲気も許容できた。だって宇宙人なんだから。

 

だけど全体として、過去の設定を使って楽しんでいるだけの雰囲気しか感じない。ファンに馴染みのあるものは多用されている。科学特捜隊のバッジなどはボクにとって涙ものだった。だけど全体に軽薄感が拭えなくて、ボクが好きな『ウルトラマン』にあった怪獣に対する深い想いを感じない。

 

テレビ版でウルトラマンを倒したゼットンに関しても、映画での変更にボクは納得できない。ゾフィーの立ち位置も違和感があって、パラレルワールドを見ているような気分だった。ゼットンやゾフィーと言われても、知らない人には何のこっちゃやろうと思うけれどwww

 

最高にシラけたのが、浅見隊員こと長澤まさみさんの巨大化シーン。ストーリー的に必要なんだろうけれど、ボクは思い切り引いてしまった。山本耕史さんのメフィラス星人も面白かったけれど、耐えられるギリギリ感いっぱいだったなぁ。

 

ついでに言えば、ストーリーにツッコミどころも多すぎた。これから観る人も多いので書かないけれど、無理筋のシーンがいくつもあった。ウルトラマンという名前がついていなければ、映画として面白かったかも。『シン・ゴジラ』が良かっただけに、ちょっと残念な作品だったなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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