本物が放つオーラに圧倒された
2022年も残すところ1ヶ月余り。なんとなく年末感が強くなってきた。でも大掃除はすでに終わっているので、過去の大会より半年遅れの時期に開催されているサッカーのワールドカップを楽しんでいる。今日のTwitterのタイムラインは、日本代表のドイツ戦一色だった。
そんな2022年を振り返ってもっともショックだったことがある。それはオリビア・ニュートン=ジョンが亡くなったこと。若いころから乳がんと闘ってきたのは知っていた。だけど70歳を過ぎても闘病が継続していたのは知らなかった。
今月の20日に、アメリカでアメリカン・ミュージック・アウォーズが開催された。この1年間活躍したアーティストを表彰するもの。そこでのアーティストのパフォーマンスをYouTubeで観て楽しんでいた。そんななか、今年亡くなったオリビアの追悼が行われていた。
追悼でステージに立ったのはP!NKだった。オリビアが主演した『グリース』という映画で、彼女の代表曲のひとつである ”Hopelessly Devoted To You”を歌っていた。その映像を観て、ボクはボロボロと泣いてしまった。
歌うP!NKの背後で、オリビアの若いころの写真が次々と大きな画面に映し出されていた。P!NKの素晴らしい歌唱力に感動しただけでなく、写真のオリビアが観客に微笑みかけているような気がして、胸が熱くなってしまった。
さて、ストーリーは凡庸なんだけれど、本物が放つオーラに圧倒された映画を観た。
2022年 映画#186
『ネイビーシールズ』(原題:Act of Valor)という2012年のアメリカ映画。ネイビーシールズというのは、アメリカ海軍の特殊部隊。そんな彼らの活躍を描いた作品。すごいのは映画に登場している隊員たちは本物のネイビーシールズだということ。
さらに使用している武器等も本物を使い、シーンによっては実弾も使用していたそう。最初に書いたようにストーリーはまぁ普通。南米のコスタリカ(次の日本代表の対戦相手の国)で麻薬カルテルにCIAの女性エージェントが監禁された。
最初の任務はその女性を救うこと。その作戦に成功したものの、女性エージェントからの情報によって、アメリカ本土に向けた大規模なテロの計画が明らかになる。セラミックと液体を使った高性能の爆弾が開発された。そのベストをつけた8人のテロリストが、アメリカの主要都市で自爆テロを実施するという計画だった。
テロリストはメキシコの国境から密入国してアメリカ本土に入る。その国境で入国を阻止するため、再びネイビーシールズが派遣された。主演は隊長のローク大尉、そして副長のデイブ。ともに本人役で出演している。でも素人とは思えない演技で、彼らが本物だということを完全に忘れていた。
その事実を思い出させてくれたのが戦闘シーン。特殊部隊の活躍を描く映画は多い。大抵は俳優やスタントによるもの。だけどこの映画は本物が出演しているせいか、迫力が半端ない気がした。まぁ思い込みもあるかもしれないけれど、ちょっとした仕草にリアリティを感じた。
例えば意思を伝達するために、部下の背中をポンと叩くシーン。これは他の映画であまり観た記憶がない。この映画では頻繁にそのシーンが見られ、声を出せない戦場において意思伝達に欠かせない行動なんだと感じた。映画としてはラストで隊長が戦士するという『演技』もあって、なかなかよくできた作品だった。
ブログの更新はFacebookページとTwitterで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする