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高羽そらさんインタビュー

悲惨な事故は手抜きから

もし自動車を運転するすべての人が道路交通法を厳守すれば、交通事故ゼロというのは決して不可能なことじゃない。なのに交通事故はなくならない。一定数は法律を守らずにスピードを出したり、お酒を飲んだり、スマートフォンを見ながら運転をして事故を誘発している。

 

ある程度法律を遵守している人でも、寝不足だったり考え事をしていて、うっかりと事故を起こしてしまう場合もある。事故というのはそうした人間の手抜きから起きることがほとんど。自動車の構造上の問題による事故だとしても、元をたどればその自動車を作った会社の見落としや手抜きが原因。

 

ボクが好きな映画に『タワーリング・インフェルノ』という作品がある。ビル火災を描いた作品で、消防士のスティーブ・マックイーンが最高にカッコいい。そして設計士のポール・ニューマンがさらに華を添えるという作品。ただとても恐ろしい映画で、多くの人が悲惨な火災で命を落とす。

 

その家事の原因は、ビル建設の経費を浮かせるために電気ケーブルの質を落としたこと。設計士の指示どおりのケーブルを使わなかった、オーナーの婿養子の手抜きによる大火災だった。それと同じようなテーマを扱った映画を観た。ただしその作品は実際に起きたこと。フィクションじゃない。

 

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2022年 映画#194

『バーニング・オーシャン』(原題: Deepwater Horizon)という2016年のアメリカ映画。メキシコ湾沖80キロメートル先に石油採掘施設があった。船のように海上に浮かんで石油を採掘する。その施設がディープウォーター・ホライズンと呼ばれていて、この映画の原題となっている。日本でのタイトルもそのままでよかったのに。

 

2010年に起きた悲惨な事故を題材にした作品。主人公はマイクという施設の補修担当の専門家で、マーク・ウォルバーグが演じている。ボクは『テッド』という映画で主演した彼のイメージが強いけれど、最近はアクション俳優として実績を残している。

 

もう一人の主役が施設を統括するジミーという責任者。演じているのはカート・ラッセルなので、彼が出演していた火災映画の代表として『タワーリング・インフェルノ』と並ぶ『バック・ドラフト』を思い出した。まさにこの二つの映画に、『ポセイドン・アドベンチャー』を足したような作品だった。

 

悪役的な立場になるのがヴィドリンという会社側の人間で、ジョン・マルコヴィッチが最高の演技を見せてくれていた。こういう嫌な人間の役をやらせたら右に出る者はいない。工期が遅れていたことで、マイクやジミーが下船している隙に、彼はとても大切なコンクリートチェックを省かせた。

 

もしチェックで問題が出れば、さらに工期が遅れるから。会社の都合を優先するのは『タワーリング・インフェルノ』と同じ。マイクやジミーが船に戻ってきて抗議をするけれど会社側は譲らない。結局、そのせいで悲惨な事故が起きてしまう。

 

最初は泥水の逆流だった。これでも凄まじい破壊力。やがて海底油田から逆流してきた天然ガスが引火して爆発を起こす。大火災となり126名の作業員が炎の中に閉じ込められてしまった。多くは避難できたけれど、11人が命を落とすという大惨事となった。

 

実話なのでストーリーとしては単調。だけど悲惨な事故が、一部の人間の手抜きによって起こることを思い知らされる。さらにどうして撮影したのだろうと思うほどの迫力ある映像によって、事故の恐ろしさを疑似体験させられた。視覚効果協会賞を受賞したのが納得の素晴らしい映像だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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