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高羽そらさんインタビュー

老化の受容は諦めることじゃない

心待ちにしていたシザ(SZA)のセカンドアルバムが今月の9日にリリースされた。

 

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『S.O.S.』というタイトルで、すでにシングルカットされた3曲が含まれている。彼女らしいしっとりとしたソウルナンバーが中心で、何度もじっくりと聴きたくなる雰囲気に仕上がっていると思う。ボクは彼女の声が大好き。アリアナ・グランデのような突き抜ける美声ではないけれど、ややハスキーな味のあるヴォーカルに聞き入ってしまう。

 

早速アルバムのリリースに合わせて新しいミュージックビデオが公開された。モノクロの映像だけれど、彼女の声を堪能できる素敵なバラード。彼女の声を聞いたことがない人は、ぜひともお試しあれ。曲のタイトルは“Nobody Gets Me”

 

 

 

 

さて、老いを意識している世代へオススメの映画を紹介しよう。若い人にはイマイチかもしれないけれど、人生の折り返しを過ぎた人には何かを感じられる良作だと思う。

 

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2022年 映画#198

『ミッドナイト・ガイズ』(原題: Stand Up Guys)2013年のアメリカ映画。人生の終盤を迎えた3人の元ギャングが活躍する作品。その3人とは写真のアル・パチーノ、クリストファー・ウォーケン、そしてアラン・アーキンというボクの大好きな俳優たち。

 

アル・パチーノ演じるヴァルはある事件で逮捕されて28年間も刑務所で服役していた。仲間をかばって、自分だけが逮捕されている。そして服役中もまったく口を割ることがなかった。

 

仮出所したヴァルを迎えに来たのが仲間のドクで、クリストファー・ウォーケンが演じている。28年間ヴァルに手紙を書いたり差し入れをしたのはこのヴァルだけ。服役前からの大親友で、二人の絆はとても深い。ところがドクはギャングのボスからヴァルを殺すように命令されていた。

 

服役した事件のとき、仲間を守るために発砲した結果ボスの息子が死んだ。そのことを恨みに思っていて、出所したヴァルを親友のドクに殺させようとしていた。ドクとしては不本意だけれど命令は命令。なんとそのことをヴァルに話してしまう。

 

だけどヴァルはそのことを受け入れた。お前に殺されるなら本望だという。ただし期限である翌朝の午前10時まで、二人で最後の人生を楽しむことにした。それで老人ホームに入っている仲間のハーシュを連れ出して深夜のパーティーが始まる。このハーシュをアラン・アーキンが演じている。

 

でも元ギャングなので、遊ぶと言っても普通じゃない。映画としてはコメディで、かなり笑わせてもらえた。さらに道中で乱暴されて監禁されていた女性を助け。その女性に乱暴したチンピラを3人で叩きのめしている。これがまた痛快だった

 

最後のパーティーに満足したハーシュは途中で病死する。友人を埋葬した二人は、いよい殺害時刻の期限を迎える。ところがヴァルを殺したくないドクは、どうにか許してもらえないかボスに交渉する。なのにボスは命令に逆らえばドクの孫娘を殺すと脅した。これがマズい。

 

脅されたドクは孫娘にメモを残すと、ヴァルと二人でギャングの事務所を襲うというラスト。最終的にどうなったかわからない。でもこの二人を本気で怒らせたボスの寿命は長くないよなぁと思えるエンディングだった。

 

この映画が素敵なのは、3人の老人が老いを受け入れてること。若くないのは事実だし、身体も思うように動けない。だけど老いを受容することは、人生を諦めるということじゃない。残り少ない時間を、悔いのないよう自分らしく生きること。それこそが老化の受容だというのを行動で見せている

 

歳を取ると何かと不具合があったり、思うようにならないことがある。だけどそれを受け入れていくしかない。でもそれは人生を諦めることとは違う。そんなことを感じさせてもらえる。とても素敵な作品だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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