真の奇跡は必然にて起きる
今年も家族3人で無事にクリスマスを迎えることができた。買い物と予約したケーキの都合で23日のパーティーだったけれど、2年前に慢性腎不全を発症した猫のミューナも体調を崩すことなく一緒に過ごしてくれた。これ以上の幸せはない。
ボクと妻とミューナ。この3人に血縁はない。でも最愛の家族として同じ時間を日々過ごしている。せっかくのクリスマスなので奇跡について考えてみた。キリスト教で伝えられている派手な奇跡ではなく、真の奇跡は地味でもっと身近にあるものだと思う。
その奇跡とは『出会い』だと思う。
数え切れないほど多くの人間がいて、会うこともない猫がほとんどだろう。なのにボクは妻と出会い、ボクたち夫婦はミューナという猫に出会った。これは本気で奇跡と言っていい素晴らしい出来事だと思う。そしてその奇跡には、とても大きな秘密が隠されている。
『出会い』という奇跡は必然である、ということ。
今朝のブログのくり返しになるけれど、この世界に偶然は存在しない。ボクは本気でそう考えている。想定外のことが起きるから、偶然だと感じるだけのこと。特に人生における『出会い』というのは、必然以外にあり得ない。
それは家族として暮らす人だけではない。小中学校に通って同じクラスになった人たちとの出会いは『奇跡」であって、『必然』であると思う。つまりその時点の人生で絶対に出会うことになっていた。それを避けることはできない。だからこその『奇跡』なんだと思う。
そんな『奇跡』をわかりやすく描いてくれた映画を観た。
2022年 映画#205
『ニューヨークの恋人』(原題:Kate & Leopold)という2001年のアメリカ映画。写真のメグ・ライアンとヒュー・ジャックマンが共演したロマンティック・コメディ作品。この作品が出会いの『奇跡』を描いているのは、普通ではない関係だったから。
ヒュー・ジャックマンが演じるのは、1876年のニューヨークにやってきたイギリスの貴族のレオポルド。名門だけれど資産は尽きかけていた。だから女性にモテるレオポルドには、大金持ちの女性と結婚するしかなかった。
いよいよ結婚相手を決めるというパーティーで、レオポルドは怪しい男が気になる。それでその男を追いかけたことによって、21世紀のニューヨークへタイムトリップしてしまった。怪しい男はスチュアートという天才的な科学者。彼は時空の隙間を見つけたことで、1876年のニューヨークを訪れていた。
いきなり21世紀にやってきたレオポルドは、スチュアートの元カノだったケイトと出会う。そして二人は恋に落ちる。そのケイトを演じているのがメグ・ライアン。ストーリーはシンプルで先が読める。だけど二人の演技が素敵なので、とても楽しめる恋愛映画だった。
さて奇跡が必然だというシーン。ラスト近くでケイトは念願の昇進を手にする。だけど元カレのスチュアートにある写真を見せられた。それは彼が過去に行ったときのレオポルドのパーティーの場面。なんとそこにケイトがいた。つまり二人は結ばれることが定めだった。
ということで21世紀の成功を捨てて、ケイトは時の狭間を抜ける。ケイトは大金持ちの妻ではないけれど、レオポルドはエレベーターの発明家として21世紀には知られている。21世紀でエレベーターを見たことで、発明家としての道を歩んだのだろう。そしてこれも『必然』だったと感じさせる。
もしクリスマスにあなたが誰かと過ごしているとしたら、それは『奇跡』を体験しているということ。おひとり様の場合は、それもきっと『必然』なんだろう。まぁ、そういう時もあるよね。
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