キレた女性はマジで怖い
ボクが注目している女優は多い。そのなかでやや異色な魅力を放っているのがマーゴット・ロビー。美人といえばそうなんだけれど、彼女はあらゆるタイプのキャラを演じている。おとなしい女性の役はもちろん、いわゆる悪女役も器用にこなす。
イギリスのアカデミー賞で助演女優賞にノミネートされた『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』ではエリザベス1世を演じていた。そうかと思えばアメリカのフィギュアスケート界に混乱をもたらしたトーニャ・ハーディングを『アイ、トーニャ 史上最大のスキャンダル』という作品で演じ、アカデミー主演女優賞にノミネートされている。
まさにカメレオン女優。そしてボクがめちゃ驚いただけでなく最高のお気に入りとなったのが、『スーサイド・スクワット』という作品でハーレイ・クインを演じたマーゴット。『バットマン』の宿敵であるジョーカーの恋人という役で、博士号も持っている精神科医。なのにジョーカーと出会ったことで、ぶっ飛んだ女性に変貌してしまった。
その続編というか、ハーレイ・クインが主人公となった作品がある。ずっと気になっていたが、ようやく観ることができた。
2022年 映画#206
『ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY』(原題: Birds of Prey (and the Fantabulous Emancipation of One Harley Quinn))という2020年のアメリカ映画。ジャンルとしてはバッドマンやスーパーマンを扱っているDCコミック作品になる。
この映画のハーレイは、ジョーカーと別れたという設定で始まる。それまではジョーカーの女ということで、誰もが彼女の行動に我慢してきた。だけど別れたことを公表したとたん、一斉に命を狙われることになる。
ジョーカーという後ろ盾を失ったことで窮地に陥るハーレイ。だけどそんなことで落ち込んでいるキャラじゃない。ぶっ飛んだキャラのままで生きているうち、ある事件に巻き込まれてしまう。
過去にバーティネリというマフィアが一家皆殺しになった。そのときこの一家が所有している財産の隠し場所を記したダイヤモンドが行方不明になっていた。その一家を皆殺しにしたローマンというギャングのボスは、ようやくそのダイアのありかをつかんだ。
それで部下に命じて手に入れたが、ある少女のスリにダイヤを奪われてしまう。ハーレイはこの少女と関わるようになり、ローマンたちを敵に回してしまう。そんなとき、成り行きでハーレイと同じくぶっ飛んだ女性たちが集まる。
バーティネリ一家の生き残りの女性で、ギャングたちに復讐を誓っているハントレス。ローマンが経営するバーの歌手だったけれど、戦闘能力を買われてドライバーとなっていたダイナ。優秀な女性刑事なのにいつも上司に手柄を奪われているレニー。
ということでこのキレた女性たちが協力することで、ローマンを滅亡させてしまうという物語。ストーリーはかなりいい加減なんだけれど、とにかく女性たちのアクションがひたすら凄い。そしてハーレイのぶっ飛びぶりに大爆笑してしまう。最後までハラハラしながらも楽しめる素晴らしいエンタメ作品だった。
この映画のマーゴット・ロビーは最高だと思う。こんなキャラを演じられるのは彼女だけだろう。これからの活躍も楽しみなので、ずっと注目していこうと思っている。
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