優れたリーダーが得意なこと
ボクが30代の初めに学習塾の飛び込み営業をやっていたとき、直属の上司である課長は名古屋支社から京都支社へ転勤となった男性だった。その会社で過去に伝説的な成績を上げた人物で、何度も表彰されている。京都支社開設を軌道に乗せるため、営業部長に一任された。
当然ながら入社したボクは、一番弟子としてその課長に特訓された。それで現場に出るようになって言われたボクのあだ名が「課長のコピー」というものだった。素晴らしい成績を残した人だと聞いていた。だから彼に特訓されているうち、口調だけでなく仕草まで似てきたらしい。
さらにボクは数ヶ月で他の同僚社員を追い抜いて規定数の契約数を取り、主任の辞令を受けた。だからますます「課長のコピー」という印象が強くなったと思う。そのせいか課長にはよく可愛がってもらい、数え切れないほど飲みに連れて行ってもらった。
さらにゴールデンウィークには、名古屋の自宅に招待してもらって一泊したこともある。ついでに言えば、その課長は営業部長、並びに大阪の女性課長と共に別の会社へ電撃移籍した。ボクも誘われて、ある時期新大阪の新しい学習塾の営業職をやっていたことがある。まぁ、これが原因で退職したんだけれどね。
とにかく優れたリーダーたちには得意なことがあると思う。それは自分のコピーを作ること。仕事の実力と人間的魅力が強烈な求心力を発生させることで、自然と信奉者を周囲に集めるんだと思う。そして気がつけばコピーのようhな後継者が誕生している。
こんな昔のことを思い出したのは、あるドラマを観たから。
2023年 映画#4
『ジャック・リーチャー ~正義のアウトロー~』(原題:Reacher )シーズン1・エピソード5『謝罪なし』という2022年のアメリカドラマ。
エピソード4の感想については、『やはりこうでなくっちゃ』という記事に書いているので参照を。
NHKの連続テレビ小説が正月休みで、かつ大河ドラマの新作待ちの状態。だからこのドラマをせっせと追いかけている。クライナー工業という会社が黒幕だと思われる偽札犯罪。ジャックの兄がその捜査中に殺され、ジャックは必死になって真犯人を探している。
信用できるのは地元警察のフィンリー警部と女性警察官のロスコーだけ。3人は少しずつ真相に近づきつつあるが、ジャックの兄であるジョーの秘書だったモリーが殺されたことで気落ちする。兄の資料も奪われてしまったので、自分たちで調べるしかない。
そこでジャックが依頼したのは、憲兵時代の部下だったニーグリーという黒人女性。いまは退役して私立探偵をしている。二人であるストリップバーに捜査のため入店していた。
目的を済ませて帰ろうとするとき、ある男性客がストリッパーに乱暴をしていた。ジャックが立とうとする、すかさずニーグリーがその場へ向かった。そしてその男性客をボコボコにする。その強さと言葉づかいがジャックにそっくりで、まさに彼のコピーという雰囲気。
自動車の中でジャックがその行動をほめると、「師匠には負けます」と笑って答えた。たしかにジャックなら殺していたかもしれない。という雰囲気で、いよいよ真祖に近つきそうな気配がしてきた。
ところが証拠をつかもうとクライナー工業に忍び込んだフィンリー。彼が発見したのは無惨に殺された社長のクライナーだった。つまり黒幕は別にいるということ。ここでエピソード5は終わり。残り3回で、いよいよジャックが兄の仇を討つことになる。思ったとおり、見応えのある素晴らしいドラマになってきたぞ、
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