「先延ばし」で健康チェック
ボクは基本的にグウタラ人間。できるだけ楽をしたいし、面倒なことは避けたい。もし心の制御を手放したら、部屋はゴミだらけになり、不要物であふれてしまうだろう。実際にそうだったこともある。
でも社会生活を営んでいくうえで、グウタラだと不利なことが多い。そして何より自分自身の人生を停滞させてしまう。だから自分を律することで、グウタラを発動させないようにしてきた。もっとも強く意識しているのは先延ばしをしないこと。
今日できることを、明日まで先延ばしにしない。それを徹底するだけで、グウタラが居場所をなくしてどこかに隠れてしまう。そんな先延ばしが健康に影響を与えるという結果が出ているらしい。
「先延ばしが健康に影響を与える」可能性について、最新の研究結果
リンク先の記事はスウェーデンの8つの機関が実施した研究をまとめたもの。3525人の大学生を対象にして、先延ばしと健康状態の関連性を調査した。その結果を抜粋してみよう。
『具体的には、うつ病、不安障害、ストレス症状の悪化、睡眠の質の低下、身体活動の低下、また身体の「痛みの無痛化」なども見られた。さらには経済的困難に直面する人が多く、孤独感の増加などの影響も見られたという』
先延ばし傾向が強い人は、上記のような症状を訴えている人が多いらしい。まだ因果関係は証明されていない。でもストックホルムの研究員によると、「先延ばしする傾向にある人は、ストレスを回避するための運動など、ウェルネス行動の着手が遅れる傾向にあることからも、健康への影響の背景を説明できる」とのこと。
どうやら先延ばしは健康に良くないらしい。でもボクの意見は違う。これは因果関係が逆だと思う。
心身に問題を抱えているから、先延ばしになっているんだと思う。悩みごとや体調不良が頭の多くを占めているので、他のことに気持ちが向かない。だからやらなくてはいけないことに手をつけられず、結果として先延ばしになってしまう。大切なのは、まず当面の問題解決に全力を注ぐこと。
これは日々の小さなことでも起きる。今日やるべきことがあるのに、あることが気になって手をつけられない場合が多々ある。そんなときは最初に気になっていることを解決させる。今やれることをやってしまい、その問題に決着をつけてしまう。
もちろんすぐに答えが出ない内容もあるだろう。でも今日できることをやってしまって、「今日の課題」から切り離してしまうべき。そうすれば他のやるべきことに手をつけられる。何もしないで直面している悩みごとを放置していると、最終的にまったく何もできないままで1日が終わってしまう。
そうしたコツコツした努力を続けていけば、気がついたときには先延ばしをしない体質になっている。これは自分の実感としてよくわかる。一度そうした感覚を身につけると、今日できることをやらない方がストレスになってしまう。ここまでくると、先延ばしは自分の健康チェックに応用できる。
普段やっていることができない。どうしても先延ばしになってしまう。そんなときは心身のどこかに不調が出ているはず。自覚症状がなくても、その段階でセルフチェックをしてみるべき。先延ばしという行為は、日常のメンタル、そしてフィジカル状態のチェックに応用できると思う。
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