善悪の概念を忘れるイケメン
ビルボードのランキングを毎週チェックしている。そんななか、数ヶ月前から耳に残るメロディがあった。ランキングだとあっという間に通り過ぎてしまうので、ついつい放置したままだった。だけどTikTokでフォローしているミュージシャンがその曲をカバーで歌っていて、どうしてもじっくりと本物を聴きたくなった。
その曲はJVKE(ジェイク)という男性のシンガーソングライーターの『golden hour』という作品。アメリカのロードアイランド州の出身で、2020年にTikTokのアカウントを開設して音楽を発信した。するとわずか2ヶ月で300万人のフォロワーを獲得。それで昨年の9月23日にデビューアルバムをリリースしている。
『golden hour』はそのアルバムに収録されている。ボクは彼の声の美しさだけでなく、サビのメロディのとりこになってしまった。うまく言語化できないけれど、心が揺さぶられて自然と涙が出てくる。まだアルバムは1度しか聴いていないので、これから彼の音楽を知っていく段階。とにかく彼を知らない人に、この曲を聴いてほしいのでリンクを貼っておこう。しばらく注目したいアーティストだと思う。なかなかのハンサムだしね。
さて同じハンサムでも、男臭いイケメンが登場する映画を観た。殺し屋が主人公なのに、つい応援してしまう。実話を元にした作品らしいけれど、登場人物がカッコ良すぎて善悪の概念が吹っ飛んでしまった。
2023年 映画#11
『キラー・エリート』(原題:Killer Elite)という2011年のアメリカ映画。そのイケメンとは写真のジェイソン・ステイサムとロバート・デ・ニーロの二人。そして二人と戦う役としてクライブ・オーウェンという二枚目も登場する。
ラナルフ・ファインズという、元SAS(イギリスの特殊部隊)に在籍していた作家は暗殺されかけた経験があり、それを元に書いた冒険小説が映画の原作となっている。
ジェイソン・ステイサムが演じるダニーは優秀な殺し屋。相棒であり師匠にあたるのがハンターで、ロバート・デ・ニーロが演じている。ダニーはある暗殺に関わってことが原因で足を洗った。そして恋人と出会い普通の生活を送ろうとしていた。
ところがダニーにある写真が届く。それはハンターが囚われている写真だった。送りつけてきたのはオマーンの族長。イギリスとの戦争においてSASの隊員に息子を3人殺された。その復讐をハンターに依頼したが、失敗したことで人質になっていた。
ハンターを救って欲しかったら、彼の代わりに暗殺を成功させろというもの。ただし条件は厳しい。3人のターゲットに自白させること。さらに事故死に見せかけること。それができなければハンターは殺されてしまう。
ということで殺し屋に復活したダニー。ここからは予想できるとおりにアクションの連続。ジェイソン・ステイサムのファンなら、十分に楽しめる作品だと思う。ひたすら彼がカッコいい。そして老齢ながらロバート・デ・ニーロの勇姿も堪能できる。『ゴッド・ファーザー』や『タクシー・ドライバー』の彼を思い出した。
実話を元にしているせいかストーリーは少し複雑。敵と味方の関係がわかりづらいので、普通のアクション映画に馴染んでいる人は混乱するかも。だけどよく考えたら犯罪者の映画なので、善悪の概念を手放さないと楽しめないかも。
良かったのはメインの3人が誰も死ななかったこと。安易に登場人物を殺すのはつまらない。むしろどうして生き抜いたかを見せてほしい。アクション好きの人には素直に楽しめる作品だと思う
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