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高羽そらさんインタビュー

『ガントレット』という刑罰

10年に一度という寒波が近づいている。ネットで見ていると、午後の日本海側はホワイトアウトしているところが続出している。神戸は風が強くてお昼前に少しだけしぐれた。でもその後は雲もなく、ブログを書いている午後4時過ぎで美しい青空が大阪湾をおおっている。

 

でも念のためにバルコニーを整理した。神戸の季節風はすごいからね。六甲おろしが本気で吹きつけてくると、台風並みの風に見舞われてしまう。といっても元から物がないミニマリストの家なので、バルコニーの整理なんて2分で終わった。これでいつ寒波がきても大丈夫。今夜は鍋を食べて温まろう。

 

さて、映画から新しい言葉を知ることが多い。クリント・イーストウッドが主演している映画で、『ガントレット』という作品がある。古い映画なので、タイトルから想像して西部劇かと勝手に思っていた。クリント・イーストウッドは俳優としても、そして監督としても大好き。だけど西部劇は苦手なので、ずっと避けていた作品。ところが西部劇ではなく、『ガントレット』という言葉の意味も銃のガンとは関係なかった。

 

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2023年 映画#14

『ガントレット』(原題:The Gauntlet)という1977年のアメリカ映画。西部劇ではなく、刑事物の現代劇だった。ボクのイメージどおり、大量の銃弾が飛び交う。ここ数年で観た作品のうちで、使われた銃弾はダントツ1位じゃないだろうか。でも『ガントレット』という言葉と銃は関係ない。

 

『ガントレット』とは中世時代に行われた兵士たちによる刑罰。罰を受ける者は二列に並んだ兵士の真ん中を歩かされる。そして兵士たちはその人物が通りぬけるあいだ、棍棒や鞭で殴るという刑罰。アメリカのインディアンでも行われていたそうで、西部開拓時代のアメリカでは私刑として実施されていたらしい。

 

つまり主人公のクリント・イーストウッドがそんな状況になるという物語。彼が演じるのはアリゾナ州フェニックス市警のショックリーという刑事。新任の警察委員長のブレークロックから命令を受けた。ラスベガス警察に拘束されている証人をフェニックスまで連れてくるというもの。フェニックスでの裁判に必要な証人とのこと。

 

ショックリーが飛行機でラスベガスに向かうと、その証人はマリーという売春婦だった。マリーは絶対に警察の拘置所から出ないと粘る。もし出たら殺されると抵抗した。事実ラスベガスのカジノでは、マフィアによって彼女が生き残れるか賭けられていた。最終的には100倍ものオッズで彼女の死が予測されていた。

 

冗談だと思ったショックリーは強引にマリーを連れ出す。するとレンタカーは爆破されるし、マリーの自宅に避難すれば大勢の警察官に取り囲まれて大量の銃弾を撃ち込まれた。やがてその理由がわかる。

 

マリーはある人物への接待として男に提供された。それが警察委員長のブレークロックだった。裁判で証言されたら失脚してしまう。そこで邪魔な刑事だったショックリーに連行させることで、まとめて二人を殺してしまおうという計画だった。

 

ということでラストシーンは壮絶。高速バスを強奪したショックリーとマリーは、鉄の板で運転席を補強してフェニックスの裁判所に乗り込む。ブレークロックは二人を射殺するように命令したことで、まさに『ガントレット』が起きる。

 

もちろん二人は死なないし、悪党たちの陰謀は破られる。先ほどの写真は『ガントレット』を受けたあとにバスから降りた二人のシーン。警官たちは二人の無実を信じ、彼らを裁判所に送り出す。とにかくクリント・イーストウッドが若くてめちゃカッコいい作品だった。

 

そしてマリーを演じたソンドラ・ロックもいい女優さんだったなぁ。綺麗だし気が強いところがこの役にピッタリ。この当時、二人は私生活でも一緒に暮らしていたらしい。どうりで息が合っているはず。古い作品で設定に無理はあるけれど、そんなこと気にならない楽しい作品だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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