世界で薬の処方が進化中
歯科以外に通院することがないので、ボクはマイナンバーカードを保険証として使う機会がない。実は今日から実施されることがある。興味深いので試してみたいけれど、現段階で利用できる人は少なそう。
これまで病院で薬を処方してもらう場合、紙の処方箋を受け取って薬局で購入した。そのシステム自体は変わらないけれど、今日から電子処方箋の利用が開始される。マイナンバーカードを保険証として利用していると、電子処方箋を発行してもらえば薬局でカードを提示するだけで薬を購入できる。
マイナンバーカードを持っていない人でも、引換番号を発行してもらうことで利用可能。でもマイナンバーカードで紐付けされていると、お薬手帳がなくても過去の薬の利用歴、そして現状における薬の飲み合わせもチェックしてもらえる。
便利なシステムなんだけれど、記事のタイトルでわかるように対応できる病院がまだ少ない。日経新聞の記事によると、26日現在では病院で6カ所、診療所で10カ所だけらしい。これから増えてくるだろうけれど、新しいことに関する日本の立ち上がりはいつも通り極端に遅い。
電子処方箋はフィンランド、スウェーデン、エストニアでは100パーセントの利用率となっていて、処方薬の重複を防ぐことで医療費の削減に貢献しているそう。日本がその段階まで至るには、まだかなり時間が必要だろう。
一方アメリカでは、薬の処方に関して前例のないことがスタートする。
Amazonが薬局業界に進出しているのは知られている。日本でも電子処方箋が普及すれば、Amazonを通じて処方薬を購入できるようになるだろう。でも一歩先行しているアメリカのAmazonでは、ついに薬のサブスクが開始された。
昨日発表された内容によると、プライム会員は月額5ドルで処方薬を受け取り放題になるそう。薬の受け取り放題だよ! その内容を記事から抜粋してみよう。
『アマゾンが用意した50種類以上のジェネリック医薬品のりリストから必要な処方薬を選択するが、複数の処方薬を入手する場合でも、月額費用は変わらない。
アマゾンは、約1億5000万人の米国人が、RxPassのサービスで購入できる処方薬のうちの1つ以上を服用していると試算している。同社によると、このサービスは、高血圧、不安症、逆流性食道炎などの80以上の一般的な症状の治療に使用される医薬品をカバーするという。
また、双極性障害や統合失調症、うつ病、不安神経症などの精神疾患の治療に用いられる一連のジェネリック医薬品も含まれており、バイアグラの商品名で広く知られ、高血圧の治療にも用いられる勃起不全治療薬のシルデナフィルもリストに含まれる』
ちょっとすごくない? 精神疾患の薬やバイアグラまでリストに入っている。定期的に薬を必要とするなら、このサブスクを契約することで時間と費用の節約になるだろう。我が家も猫のミューナが1日2回の薬を飲んでいるから、猫用もあれば契約したいくらい。
日本ではようやく電子処方箋がスタートしたばかりで、それさえ満足に利用できない。なのにアメリカでは薬のサブスクまで始まっている。薬の分野に限らないけれど、日本が世界から取り残されていくのを感じられる事例だと思うなぁ。
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