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高羽そらさんインタビュー

延命治療を受けない方法

自分の死に方について考えたことがあるだろうか? ボクはよく考える。死後世界があるかどうにか関わらず、死というのが自我の消滅という事実は変わらない。生きているときの自我というものは、周囲の存在なしには成立しない。

 

自分が考えている自分、そして周囲の人が考えている自分、さらに社会における立ち位置を加味したのが自我。それゆえ死後に意識が存在していたとしても、この世における自我は完全に消滅してしまう。だから人間は死ぬことが怖い。自分を証明するものが消えてしまうのだから。

 

でも怖いからといって、絶対に避けられないのが死というもの。そうなると死に方を考えないということは、確実にやってくることから目を背けているだけでしかない。ただ厄介なのは、自分の死因を決められないこと。自殺でない限り、自分がどうしてこの世を去るのか予測できない。だから死に方を考えることが無意味に思えてしまう。

 

死に方を決められないなら、せめてこんな死に方は避けたいと考える人は多い。その代表が延命治療というもの。全身をチューブでつながれて、身動きできない状態で栄養を注入され、壮絶な奮闘の末にこの世を去ってしまう。だから延命治療をしない、あるいは尊厳死を選択すると宣言する人が出てくる。ボクもそう思っている。

 

ただ予測もしない急病の場合、延命治療を避ける方法はたった一つしかない。ある記事を読んでショックを受けた。

 

「いつ死ぬか」医者は決めてくれない…悲惨な「死に際」にならないために「必要な覚悟」

 

リンク先の記事を読んで痛感したのは、延命治療という言葉の概念に誤解があるということ。医師のほとんどは、最初から延命治療という目的で治療をしていない。少しでも助かる見込みがあるから、そして本人や家族がそう望むから、結果として延命治療になっているだけ、

 

医療が進歩したことで、治る病気が増えた。それゆえ過去では治療見込みが少ない病気でも助かる可能性がある。例えば脳梗塞や心筋梗塞を発症したとき、普通は救急車を呼ぶだろう。そしてわずかでも助かる見込みがあると言われたら、医師の治療を受ける人がほとんどだと思う。

 

「私は絶対に延命治療を受けない」と宣言している人でも、そんな状況になれば結果として延命治療を受けてしまうことになる。通常の治療と延命治療の境界線はボクたちが考えているより曖昧だということ。そうなると延命治療を受けない方法はひとつしかない。リンク先の記事はこう述べている。

 

『だから、ぜったいに悲惨な延命治療を受けたくないと言うのであれば、助かる見込みがあっても病院に行かない覚悟が必要です。逆に、助かる見込みがあるのなら、病院で治療を受けたいと言う人は、悲惨な延命治療になるリスクを受け入れる必要があります。助かる見込みがあれば治療を受けたいけれど、悲惨な延命治療はぜったいにイヤというのは、両立しないのです』

 

ボクも延命治療を受けたくないと思っている。それは避けたい死に方のひとつ。だけど書かれているような状況になった場合、病院に行かないことを選択できるだろうか? ボクは拒否する自信がない。

 

もし自由に死に方を選択できるのなら、ボクが選びたいのは安楽死。現状においては治癒見込みのない病気で、かつ日本国外でしか受けられない。自分が人生を生き切ったと感じて、その段階で安楽死を選択できるのならベストなんだけれど。

 

資産や SNS等の交流関係をすべて整理して、眠るように死んでいくというのが理想。でもそれができるのは、フィクションの世界だけだろうなぁ。それでも死に方を考えることはうやめない。絶対に避けられないことから目を背けたくないから。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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