支払い能力を『今』で判断
ボクは会計事務所や企業の経理や財務の仕事をしていたせいか、プライベートでのローンは避ける傾向が強い。その理由は金利を払いたくないから。これまで過去に利用したローンは、社会人になってすぐに購入した自動車ローンと、京都でマンションを購入したときの住宅ローンくらい。
それ以降に購入した自動車は即金だし、神戸のマンションもローンを組んでいない。金利を払ってもそれに見合う利益がないとローンを組むことはしない。スマートフォンの分割支払いは金利がつかないから気持ちよく利用している。
ローンを使うときに大変なのが信用の証明。京都で初めて住宅ローンを申し込んだときは、祇園の芸舞妓事務所に転職して年数が経過していないころ。それゆえ審査に時間がかかり、当初予定していたのとは違う金融機関を利用することになった。
金融機関はローン利用者の『過去』を重視する。そして未来に向けて安定した収入が見込めるかどうかも大切。何があっても支払いは滞りません、と宣言しても信用してもらえない。若い世代が車を購入しないのは、収入が少ないだけでなく、自動車ローンを組めないからという理由もあるはず。
そこで利用者の支払い能力について、『今』を基準にする自動車ローンがスタートしようとしている
支払い遅延でエンジン停止→コンビニで払えばすぐ再開!? ワケありOKな新自動車ローン
リンク先の記事には、とてもユニークな自動車ローンが紹介されていた。金融機関のローンが通らない人でも、利用できることを意図したもの。ただしかなりシビアな方法でもある。
タイトルでわかるように、ローンの支払い期限が過ぎれば車のエンジンが停止するというシステム。自動車の遠隔制御技術を応用したもので、コンビニでの利用に関するシステムの検証に成功したそう。
支払い期日が過ぎるとエンジンがかけられない。でもコンビニで支払い処理をすると、30秒後にエンジンがかかることが確認された。2023年中にはこのローンの市場展開をするそうなので、今後は利用者が増えるかもしれない。
ボクはこのシステムを好ましく感じた。過去ではなく『今』の自分を見てくれるというところがいい。人間というのは過去のレッテルに縛られる。今は改心して頑張っていると言っても、信用してもらうのに時間がかかる。でもこのシステムのように、現状について好意的に見てくれるのはやる気になれる。
払えないとエンジンが止まるというのも好きかも。電気やガスが滞納で止められるのと同じ発想だよね。法律的には無理だろうけれど、賃貸住宅の契約にも利用できそうな気がする。
このシステムを使えば保証人がなくても、そして家賃保証会社への支払いも不要で賃貸借契約ができるかも。その代わり家賃の支払いが滞ったら、家の鍵が開かなくなるという方法。電子式のロックを使えばシステム的には可能な気がする。
ただ住宅に関して、法律は借主の保護を主体としている。だから強制的に部屋に入れないようにするのは無理だろう。でも部屋から閉め出されるのを納得のうえで相場より安い家賃、さらに敷金、更新料不要となれば、契約する人はいるだろうと思う。ボクもそんなシステムがあったら利用するだろうなぁ。
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