壮大な銀河の旅が終わった
いつもながら週末は洋楽のニューアルバムをチェックしている。楽しみにしていたP!NKのニューアルバムはこれからじっくりと聴く。昨日はワンリパブリックの日本向けベストアルバムを楽しんでいた。そして以前から名前を知っていたけれど、縁がなくて聞いていなかったロックバンドがある。
それはパラモアという女性ボーカルのロックバンド。ちょうど昨日になって通算6枚目のニューアルバムがリリースされた。『THIS IS WHY』というタイトル。
まだ1度通して聴いたたけなんだけれど、これがなかなかいい。実はTikTokでパラモアの動画を目にすることが多くて、ボーカルのヘイリー・ウィリアムスのカリスマ的な魅力が気になっていた。この機会にこのバンドを追いかけてみようと思っている。ということでこのアルバムからリリースされたばかりのミュージックビデオをリンクしておこう。タイトルは『Running Out Of Time』という曲。軽快で気持ちのいいロックだよ。
さて、ずっと読み続けていたシリーズ作を完読した。いやぁ、本当に壮大な銀河の旅だった。
2023年 読書#19
『新・銀河帝国興亡史3 ファウンデーションの勝利』デイヴィッド・ブリン著という小説。アイザック・アシモフという著名なSF作家が残した『ファウンデーション』シリーズ。アシモフの書いた関連作品は10冊あって全て読了。
そしてアシモフの遺族の許可を得て書かれたのが、3人の作家による新・銀河帝国興亡史というシリーズ。この作品がそのスピンオフシリーズの完結編となった。いやぁ、本当に面白い物語で、もう一度最初から13冊を読みたくなるほど。
アシモフの作品をより完璧にするのがこの3部作の目的。その試みは成功だと言える。アシモフの作品ではさらっと流されていたところに重要なエピソードが挿入されることで、物語全体の質が大幅に向上したと思う。
この作品のラストに年表が作られていた。銀河の歴史が書かれていて、どの作品がどの時代に対応するかが一目でわかるようになっている。ボクのように全作品を読んだ人が最後にこの年表を見たら、思わず興奮して感動が蘇ってくるはず。
あまりに膨大な物語なので、内容は割愛する。全体を通じたメインの人物であるハリ・セルダンが亡くなるまで記されていて、その後の500年先の物語の伏線となっている。その全体像を仕切っていたのは、ダニールというロボット。彼は2万年以上も存在していて、人類のために行動していた。セルダンに心理歴史学を創設させ、ファウンデーションの構想を完成させたのがダニール。
このダニールの最終目的がマジですごい。スピリチュアルに関心のある人ならわかってもらえると思う。それは完全なるワンネス意識を人類に持たせること。人類が他の銀河からの侵略に屈しないためには、人類の意識をひとつにするしかない。そう思ったダニールは、そのための計画を進めていた。
つまりセルダンに作らせたファウンデーション構想は、その最終目的を妨害者に悟らせないためのものだった。結果として500年後にはファウンデーション構想が破綻して、そこで人類がワンネス意識へと至る道筋ができる。この壮大なアシモフの原作を補完するため、この3部作が新たに執筆されたというわけ。
長かったけれど、本当に楽しい旅だった。ロボットと人類の友情を描いた物語というだけでなはく、現代におけるAIと人間社会の関わり方を明確にしていく作品でもあると思う。
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