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高羽そらさんインタビュー

一途な愛に涙が止まらない

少し前にある映画を観て、心の底から感動した。だからどうしても原作が読みたくて、ようやく読了することができた。その映画はある男女の一途な愛が描かれた物語だった。でも原作では映画で表現されていたよりも二人の愛はもっと深く、ほんの少しも迷いを感じさせないほどさらに一途だった。

 

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2023年 読書#20

『きみに読む物語』ニコラス・スパークス著という小説。1930年代後半、アメリカ南部のシーブルックという街で出会った二人。ずっと地元で暮らしていたノアという19歳の青年。もう一人はアリーという17歳の女性。

 

ノアは貧乏な家庭で育ち、肉体労働をしていた。一方アリーは大金持ちの娘で、夏の数ヶ月を過ごすためだけにシーブルックに来ていた。そんな二人は出会い、互いに一目惚れする。ノアは好青年で、アリーの両親も彼を好きだった。だけど交際は認められない。親にすれば不幸になるのがわかっている男に娘の人生を託せなかったから。

 

二人は愛し合い、肉体的にも結ばれる。二人の約束は廃墟となった豪邸がある農場を買い、リフォームして二人で暮らすこと。だけど夏が終わり、アリーはシーブルックを離れた。ノアは手紙を書くけれど、アリーの母親がそれを隠してしまった。そうして二人は離れてしまう。

 

戦争が終わった1946年。ノアは努力の結果資金を得て農場を買い取る。そしてひたすら改築を進めた。それはアリーとの約束があったから。彼は今でもアリーを愛していて、誰とも本気で恋ができなかった。そんな彼を新聞記者が取材。そしてその記事をアリーが見てしまう。

 

でもアリーは弁護士のロンと婚約していた。だけど彼女もノアが忘れられない。自分の気持ちにケジメをつけるために、アリーはノアの農場を訪ねる。結論としては二人は再び恋に落ち、アリーはロンとの婚約を破棄する。そしてノアと暮らすという物語。ただし、これはあくまでも回想の世界。

 

物語のメインは現在。年老いて80代になった二人。ノアは心臓病を抱えていて、アリーは認知症を患っていた。ノアのことがわからないアリーに、彼は二人の出会いから結婚までの物語を書き、それを毎日読み聞かせていた。だからこの物語のタイトルが『きみに読む物語』となっている。

 

認知症が治らないことはわかっている。だけどノアは奇跡を信じていた。そしていつも物語の終盤になって、アリーがロンとノアのどちらを選んだかという部分に差し掛かると、彼女はふっと記憶を取り戻す。そして目の前にいる老人がノアだと気づく。このシーンに原作でも映画でも、ボクは本気で号泣してしまった。

 

とにかく原作のノアは映画よりもずっと一途で素晴らしい人格者。そしてアリーもさらに素敵な女性として描かれている。アリーはロンと婚約していたけれども、結婚するまでは肉体関係を持たないと決めていた。それは心の底にノアのことがあったから。映画ではこの設定が無視されているけれど、アリーという女性が本気でノアを愛していたことがわかるエピソードだった。

 

昨日はこの本を読み終えて涙がボロボロ。それでどうしても再び二人に会いたくなった。ということで今日はもう一度この映画を観た。

 

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2023年 映画#30

『きみに読む物語』(原題: The Notebook)という2004年のアメリカ映画。ノアを演じるのはライアン・ゴズリングで、アリーを演じるのはレイチェル・マクアダムス。この二人の配役はピッタリ。そして共演をきっかけにして、二人はしばらくプライベートでも交際していたとのこと。

 

映画と原作の設定は微妙にちがう。ノアも少し野生味のある男性として描かれているし、アリーはかなりやんちゃな女性。だけど原作の雰囲気はとても大切にされていて、映像の端々に原作のエピソードが散りばめらていた。

 

例えば再会してからの二人の食事。原作でカニを取って食べるシーンが書かれていた。映画ではそのことは触れていないけれど、テーブルにはカニが並んでいた。景色の描写も原作を意識していて、本を読んでから映画を観ても素晴らしいと思える内容だった。

 

映画のいいところは、アリーの母親が素敵だということ。そして老人役を演じた二人が本当に素晴らしい。さらに映画だけの設定として、一時的に記憶を取り戻したアリーが病室でノアとベッドに入る。そして二人同時に自然な死を迎える。ノアとアリーとして。そんな素敵な奇跡が映画には用意されている。

 

原作と映画を一気に体験して、二人のことで頭がいっぱいになっている。心がポカポカで、愛に満たされているような気がする。どちらもオススメだよ

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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