健康管理を主導するIT企業

投稿日：2023.03.16｜カテゴリー：雑学&小説ネタ

先日、体重計を買い替えた。10年以上使っていたのは、体重が測れるだけのシンプルな製品。Francfrancで買った製品なので、本格的なものじゃない。だけど高齢化したミューナの体重測定をするのに、誤差が大きくてあまり適していない。そこでせっかくなので体組成チェックができる製品に買い替えた。

タニタの製品で、初めて使ったけれど便利だよね。最初の目的だったミューナの体重よりも、自分の健康チェックに活用している。データがおおよその数字だと分かっていても、意識することで日常生活に好影響があるように思う。

幸い、特に問題はない。実年齢は還暦だけれど、肉体年齢は46歳前後と表示されている。まぁ40代ならいいかなw

この体組成計のように、デジタル機器を使った健康管理をあちこちで見かけるようになった。今朝の日経新聞の記事でも、ドコモがスマートフォンを使って高血圧のリスクを推定する事業に乗り出すらしい。

スマートフォンから位置情報や画面の点灯時間などのデータを収集して、専用のアルゴリズムを使って高血圧になりやすい生活習慣かどうかをAIが判定するそう。自治体向けのサービスを2023年度に始める予定で、AIを使った製造販売を承認申請するらしい。

これからの時代、健康管理を主導するのはIT企業かもしれない。その代表であるAppleが興味深いデータを公表している。

Apple Watchを使った調査でユーザーのほとんどが毎日十分な睡眠を取れていないことが明らかに

Apple Watchがユーザーの生体データをチェックできることは知っている。おそらく日常の健康管理に利用している人も多いだろう。Appleはユーザーの了解を得ることで、睡眠時間に関するデータを採取した。記事からその結果を抜粋してみる。

『研究チームは2022年2月1日から2022年6月1日までの4ヶ月間にApple Watchで収集された睡眠測定値のデータを参照し、その時点で調査に参加していた対象者のうち、10泊以上の睡眠データを共有した4万2455人の統計を算出しました。その結果、1人当たりの平均睡眠時間が6時間27分であったことが分かりました』

この結果を受けて、Apple Watchのユーザーの多くが十分な睡眠を確保できていないことがわかった。といっても最近の睡眠に関する研究では、必要な睡眠時間には個人差があると言われている。だから６時間で十分な人もいれば、足りない人もいるということ。このデータだけで大勢が睡眠不足と判断するのは早計だと思う。

でもデータとしの価値は高い。リンク先の記事では、州別の睡眠時間のデータも公表されている。７時間以上の睡眠をとっている人は北部の州に多く、南部の州ほど睡眠時間が少ないそう。文化や気候風土、あるいは経済状況によって地域差が出るんだと思う。なかなか面白いデータだった。

このようなデータを世界的に集めて分析することで、IT企業は健康管理に有益なフィードバックを提供できると思う。そして先ほどのドコモのように、新たなビジネスに繋げていくことも可能。もしかしたらWHOよりも有益な活動ができるかも。

ボクが使っている腕時計は今年の春で10年になる。動き続けてくれる限り使う予定。だけど将来的に使えなくなったら、Apple Watchのようなスマートウォッチの使用を検討していいかもね。

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