レンタルの『ゲオ』が潰れない理由
ここ3年ほど、我が家のDVDレコーダーにDVDディスクが入ったことがない。なぜならJR六甲道駅のビルに入っていたTSUTAYAが閉店したから。現在は百均ショップのseriaが営業している。
そもそも閉店前から利用する機会が減っていた。映画鑑賞がネット配信へと移行したから。ネット配信ならわざわざ借りに行く必要もないし、返す日時を気にしなくていい。サブスクなので月額の料金も変わらない。だからDVDレンタル店が閉店するのも仕方ないなぁという感想だった。
ところが同じ六甲にあるDVDレンタルのゲオは、閉店することなく営業を続けている。TSUTAYAに比べて駅から離れた立地で、条件としてはかなり不利な場所。そしてここ数年は入口に掲示されていた新作映画の告知ポスターが撤去されていた。
閉店は時間の問題だろうなぁと思ったのが3年ほど前。ところがまだしっかりと神戸六甲のゲオは営業している。なぜ?
その理由が書かれている記事を読んで納得した。
映画も音楽もネットで完結する時代なのに…レンタルショップのゲオが潰れるどころか急成長しているワケ
ボクが20代のころは、レンタルビデオ店が全盛時代。便利な世の中になったなぁと感動していたのに、今やDVDレンタル店でさえ閉店が続出している。国内全体で音楽・映像のレンタル市場はここ10年間で3分の1まで落ちているそう。
ちなみに音楽なしでは生きていけないボクでさえ、自宅にはCDが1枚もない。所有していたLPレコードやCDは全てデジタル化してパソコンに取り込んだ。そして新しい曲は全てネット配信で聴いている。CDプレイヤー自体が我が家か消えた。
その流れはゲオも同じで、DVDレンタルは営業戦略から完全に外れているそう。レンタルDVDのイメージがあったゲオにとって、今やレンタル事業の売上は全体の1割でしかないそう。だったら何で商売をしているの?
それはデジタル機器の中古販売だった。iPhoneやパソコンを買取り、それを中古販売することで利益を上げているそう。レンタルを主流としていた時代よりゲオは企業として急成長している。そしてデジタル機器の新品販売も売上の3割を占めているらしい。すでに業態が完全に変わっていた。
そういえば買い物途中に通りかかるゲオの入り口にはデジタル機器が並んでいる。DVDレンタルがダメだから、中古品を扱っているのかと思っていた。ところがそれがメインになっていたなんて。
さらに知らなかったけれど、2nd STREETというリサイクルショップはゲオが運営しているそう。六甲では国道2号線に面した商業ビルの「びっくりドンキー」が閉店して、そのあとに2nd STREETが入店している。ボクは衣服やバッグ等の中古品にあまり興味がないので利用したことはない。だけどいつも大勢の人がいるので、繁盛しているなぁと思っていた。まさかゲオが運営していたとは。
時代の流れで消えていく業態はある。だけどその流れを敏感に捉えていけば、新しいビジネスチャンスをゲットできるということなのだろう。いつも通りかかるゲオが閉店しない理由に納得できた。
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