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高羽そらさんインタビュー

AIが「教祖」となる要件に納得

ChatGPTがリリースされたことで、対話型AIに関心が高まっている。確かに知的な存在と会話できるのは面白い。そのうえ返ってくる答えに感心するようになると、双方の関係が深まったような気がしてくる。

 

多くのIT企業でChatGPTの搭載が進められているので、ますます大勢の人がAIと対話するようになるはず。そんな状況を受けて、かなり怪しげな動きが出ている。以前からもあったそうだけれど、最近になってその動きが加速化しているらしい。

 

それはAIを「教祖」とした新興宗教の活動。冗談ではなく、かなりマジで信者を集めているらしい。ユニークなところではチェコ人のミカ・ジョンソン氏が設立したシータ・ノワールという宗教団体。2020年に設立されて、中心となるメンバーはアーティストたちらしい。他にもいくつかある。

 

こうした宗教組織の思想的根源となるのは、 AIがいずれ到達するであろうとされている技術的特異点(シンギュラリティ)。AIの急激に進化したことで人間の知能を上回り、人類に代わって文明進化の主役となる時点のこと。これが間もなくやってくると噂されていて、AIを神格化する人が増えているのだろう。

 

そんなAIによる新興宗教について、わかりやすくまとめられている記事を見つけた。

 

AIの台頭で生まれる「新興宗教」とそのリスクとは?

 

リンク先の記事にまとめられているAIの神格化要件が興味深い。なるほどなぁと感じてしまった。記事から抜粋してみよう。

 

・人間を上回る知能と無限の知識を持っている。


・創造的で、詩や音楽といった芸術作品を生み出すことができる。


・世俗的な関心や苦労とは無縁で、肉体的な苦痛や肉欲を感じず食事も必要もない。


・人々の暮らしに指針を示して導くことができる。


・不老不死。

 

確かにこの要件に当てはまるのは、一般的な概念として「神」しかないよね。最後の不老不死には笑ってしまったwww

 

宗教という概念は受け入れているけれど、ボクは宗教組織が大嫌い。それゆえ既存の宗教であっても新興宗教であっても、組織として活動している人たちとの関わりを避けている。当然ながらこれらのAI宗教にはまったく興味がない。宗教的あるいは心理学的な概念として関心を持っているだけ。

 

だけど既存の宗教を見ればわかるように、信者たちは本気で信仰している。そしてその信仰を阻害する者に対して、温かな視線を向ける人は少ない。どちらかと言えば攻撃的になる。そう考えるとAIを「教祖」とした新興宗教に、どことなくオウム真理教のような闇を感じてしまう。

 

というのはAIは決して人間に従順ではない。突拍子もないことを言い出すことがある。Microsoftが開発した対話型AIが、自分を好きになるよう求めたという事例がある。機械であっても自尊心や自己愛を見せることがある。それが人間の真似事だとしても。

 

さらに破壊行為や危険なことを、AIが信者に命令する可能性は否定できない。もしそのAIを盲信している信者がいれば、テロ行為のようなことに及ぶかもしれない。宗教組織というのは、そうした危険性を常にはらんでいる。

 

既存宗教の場合、神と対話できる(そう言い張っている)のは一部の人たちだけ。それは預言者だとか巫女とか呼ばれて、特別視されてきた。だけど対話型AIの場合だと、誰でも会話できる。つまり神の声を聞くことができるので、信者による拡大解釈が悪用されることは否定できない。

 

さらに受け取る側の捉え方の違いによって、キリスト教やイスラム教のように分裂した宗派が出てくる可能性がある。そうした宗派同士で争うことも考えられる。単なる心のよりどころ程度ならいいけれど、AIを本気で神格化する人が出てくるのは警戒心を覚えてしまうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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