なぜ疲れると眠くなるのか?
歳を取ったなぁ、と感じるのは疲れやすくなったこと。以前と同じことをしているのに、明らかに疲れたと感じてしまう。
1日置きに買い物に出かけて、2時間ほど歩いている。10年ほど前ならその勢いで午後も動けたけれど、最近はそういかない。少し休まないと午後からの作業に集中できない。
ただボクには得意技がある。5〜10分という短時間に眠ることができる。たったそれだけのことなのに、頭がスッキリして活動を再開できる。睡眠というほどの時間を取っていないのに、なぜ短時間で眠気がぶっ飛んでしまうのだろう。もしかしたら、その理由がわかったかもしれない。
実はよくわかっていなかった「肉体疲労で眠くなる理由」を解明!
疲れると眠くなる。当たり前のことだけれど、これまではその仕組みがよくわかっていなかったそう。ところが東京大学と筑波大学の研究チームが線虫を使ってその仕組みを解明したとのこと。線虫はシンプルな身体の作りながら、哺乳類と共通した睡眠関連の遺伝子を持っている。だから人間にも応用できるらしい。
研究の詳細はリンク先の記事を見てもらうとして、結論だけを抜き出しておこう。
動物は疲れてくると、細胞の中で正常に働かない「不良タンパク質」を次々と作ってしまうそう。この「不良タンパク質」が蓄積してくると、動物の細胞が正しく機能しなくなってくる。だから全力で「不良タンパク質」を分解しようとする。
だけどあまりに疲れていて分解が追いつかないと、「eIF2α」という別のタンパク質をリン酸化する。これが「不良タンパク質」の生産を中止するという合図になって、脳に働きかけることで眠くなることがわかった。
要するにパソコンやスマートフォンの再起動と同じ。不要なキャッシュを解放するために、電源を落として再起動する。それと同じく動物を眠らせることでシャットダウンして、「不良タンパク質」の生成を止めているそう。面白いよね。
ボクが数分眠っただけで眠気が吹っ飛ぶのは、脳を再起動させているからだろう。寝不足による睡眠補充ではなく、疲れが溜まったことで量産されている「不良タンパク質」の生産を止める役割があるんだと思う。実感として納得できる研究結果だった。
我が家のミューナは今年の6月で17歳になる。人間にすれば80歳を超えている。この年齢の猫は本当によく寝る。24時間のうち20時間以上は寝ている。もしかしたら加齢によって疲れやすくなっているのかも。それで「不良タンパク質」を減らすため、せっせと眠っているのかもね。
今日は外出日。ということで1日を有意義に過ごせるよう、午後の活動前に脳を再起動しておこう。
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