人の出会いに偶然はない
ボクは運命論者なので、この世に偶然などないと確信している。勝手な思い込みだけれどwww
だから起きることは何があっても起きる。特に人間関係というのは『源氏物語』の光源氏が語るように、前世からの因縁が大きく影響してくるはず。だから会うべき人とは絶対に会う。そのためには宇宙は全力で協力する。
ある映画を観てそのことを改めて感じた。普通に考えるとあり得ない出会いなんだけれど、約束された二人のためならこんなことが本当に起きるかもしれない。
2023年 映画#55
『ティファニーの贈り物』(原題:Something from Tiffany’s)という2022年のアメリカ映画。いわゆるラブコメ的な作品で、出会う方法もロバート・デ・ニーロとメリル・ストリープが共演した『恋におちて』とよく似ている。あれはクリスマスプレゼントの本が入れ替わった設定。この映画で入れ替わったのは本ではなく、ティファニーの製品だった。
クリスマスの前日、LA在住のイーサンは娘と二人でニューヨークのティファニーにいた。目的はイーサンが再婚相手にプロポーズをする指輪を買うため。妻を亡くしたイーサンは娘のデイジーと暮らしていた。デイジーに母親が必要だと思ったイーサンは思い切って再婚することにした。購入したのはかなり高価な指輪だった。
同じくその時にゲイリーという男性が買い物に来ていた。恋人のレイチェルにプレゼントを買うため。だけど金のないゲイリーはリーズナブルなピアスを買うのが精一杯。そしてほぼ同時にイーサンとゲイリーは店を出た。
そのとき、ぼんやりしていたゲイリーは車に轢かれる。だけどイーサンが助けたことで、軽い脳しんとうで済んだ。ところがその時、二人のプレゼントが入れ替わってしまった。見た目は同じパッケージだったから。
まぁ、設定としてはあるあるのストーリー。ボクも最初はまたこのパターンかと思った。厄介なのがゲイリーがずるい人間だということ。自分が買っていない高価なダイヤモンドの指輪で、レイチェルにプロポーズをしてしまう。
ゲイリーが入院した病院に見舞いに来たイーサンとレイチェルは出会った。意気投合した二人は、互いの恋人との検討を願う。ところがイーサンはプロポーズできない。指輪がピアスに代わっていたから。そこでレイチェルに会いに行くと、彼女は嬉しそうに指輪を見せてくれた。プロポーズされたと。
優しいイーサンは本当のことが言えない。ということでこの二組のカップルのゴタゴタが続くという物語。新しい映画なのでネタバレはしないけれど、最高にすできなハッピーエンドの物語で終わる。
写真に写っているのがレイチェルとイーサン。レイチェルを演じたのはゾーイ・ドゥイッチで、ボクの年代の人ならよく知っているリー・トンプソンの娘。『バック・トゥ・ザ・フューチャー』のファンなら、ゾーイを初めて観ても知っているように感じるだろう。お母さんにどことなく似ているからね。
そしてボクが最高に気に入ったのはイーサンを演じたケンドリック・サンプソン。最近の黒人俳優では超イケメンだと思う。かっこよくて、とても優しそうな雰囲気。これからが楽しみな俳優さんだと思った。
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