『どうする家康』が近づいてきた
今日も今日とて仕事に没頭。来月上旬まではこの状況が続きそうなので、ゴールデンウィーク中も必死のパッチになりそう。まぁ、元々ゴールデンウィークはあまり関係ないんだけどね。
その忙しさに輪をかけていたのが、図書館で借りている本。読書時間が極端に減ったので、かなり焦っていた。すでに貸出期間を延長して、どうしても明日に返却しなければいけない本が1冊だけ残ってしまった。隙間時間を見つけて読み進めて、どうにか明日は無事に返却できそう。
2023年 読書#44
『徳川家康〔4〕葦かびの巻』山岡荘八 著という小説。大河ドラマの『どうする家康』をより深く楽しむために読み始めた小説。全26巻のうちようやく4巻を読了した。といっても正確にはまだ50ページほど残っている。明日には返却しなければいけないけれど、どうにか今日中に読めるだろう。
ドラマの展開が早いので、なかなか追いつかない。それでも以前に比べたらかなり近づいてきた。この第4巻は桶狭間の戦い直後から始まる。だから今川家の人質だった家康が、ようやく本拠地の岡崎城へと戻る。もちろん正室の瀬名と子供たちを駿府に残したままだけれど。
ドラマでもこの人質交換が盛り上がっていたが、この小説でもシチュエーションは違うけれど妻子を取り戻す過程は読み応えがあった。さらに信長の娘である徳姫と嫡子である信康との政略結婚も描かれている。ドラマでは仲のいい家康と瀬名(築山殿)だけれど、この小説では修復不能な関係になりつつある。まぁ、のちの悲劇を見越してのことだろう。
ラストはドラマでも印象深かった田鶴のシーン。ドラマでは瀬名の親友である田鶴が、今川家に忠誠を誓うために未亡人となって家康と戦う。最後は壮絶な討死という悲劇。
小説でも親友の二人だけれど、ちょっと雰囲気が違う。家康の初めての女性が田鶴という設定になっていて、本来は相思相愛だった。ところが瀬名との政略結婚によって二人の仲が裂かれたという設定。パラレルワールドのようで面白い。田鶴の討死という歴史的事実は同じでも、解釈の違いによって新しいドラマになるのがいいよね。
小説で興味深かったのはまだ少年の井伊直親が登場してきたこと。この直親の許嫁が大河ドラマにもなった『おんな城主 直虎』の主人公である井伊直虎。柴咲コウさんが好演していたよね。少年の直親と家康とのやり取りが面白かった。徳川家にとって未来の忠臣だものね。
さて、第5巻はいつ読めるだろう? しばらく無理そうだなぁ。
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