IT技術にリスクはつきもの
Apple Payあるいはクレジットカードのタッチ決済を使ってみたい。ところがコンビニはほぼ使わないし、コロナ禍以降はファストフード店も全く利用していない。Apple Payが使えないスーパーやドラッグストアでしかお金を使わないので、なかなか体験できていない。
スマートフォンやカードをかざすだけで決済できるのはとても便利。ところがアメリカではもっとシンプルな決済方法が実用化されている。それは手をかざすだけで支払いができるAmazon Oneというもの。すでに2020年から実用化されているけれど、最近になってさらに進化したそう。
Amazonの手をかざすだけで支払い可能な決済サービス「Amazon One」で政府発行IDによる年齢証明も可能に
Amazon Oneは利用者の手のひらとクレジットカード情報が紐付けされている。詳しいシステムは明かされていないけれど、手のひらの静脈を読み込んでいるらしい。とにかく登録している人は、端末に手をかざすだけで支払いが完了する。究極のタッチ決済だよね。
さらに機能がヴァージョンアップされて、政府発行のIDも紐つけできるようになった。アメリカでアルコールを購入する際、年齢確認が厳格に実施される。だからAmazon Oneを使う時でも、身分証を出す手間が欠かせなかった。
ところが新しい機能を利用すると、手をかざすだけで身分証が店舗の端末に表示される。アルコールを販売する人は、モニターに表示された写真と年齢を確認してから販売できる。利用者とすればこれほど便利なことはない。手ぶらでバーに行ってお酒を飲めるんだからね。
さて一方日本のIT技術はどうなっているか? ここ数日はちょっとお粗末な記事がネットを賑わしている。それはマイナンバーカードに関するもの。
コンビニで住民票を出す際、他人の住民票が出てきた。健康保険証の紐付けが他人になっていた。さらに銀行口座の紐付けでもミスが発覚している。これらの事実を取り上げて、マイナンバーカードに反対している人は「鬼の首を取った」ように批判を加速させている。
確かなお粗末なのは事実。システムを担当している富士通は原因を調査して対処するとのこと。でもボクはこれらの報道を見て、さほど驚かなかった。むしろもっと早く出てきても不思議じゃないと考えていた。なぜなら新しい技術にバグはつきものだから。
マイナンバーカードが国の方針としてベストかどうかはわからない。だけど利用が決まった以上、ボクは無闇に反対しようとは思わない。むしろプラス面にフォーカスして、できる限り有効利用しようと思っている。だけど忘れてはいけないことがある。
先ほども書いたようにシステムが安定するまでバグは避けられない。つまりIT技術にはリスクがつきものだということ。
時代は刻々と変化している。でもリスクを気にして使わなければ、メリットも享受できない。それよりもどのようなリスクがあるかを想定して、自分なりに対応策を取っていくことが大切だと思う。デジタル情報は漏洩するもの、という前提を意識することで、よりうまく利用できる方法を考えていくべき。
ボクがマイナンバーカードを作ったのも、今回のようなリスクを想定したうえでのこと。そのためにセルフチェックは欠かしていないし、メリットがデメリットを超えるよう常に行動している。
ビットコインやイーサリアムの暗号資産に投資しているのも、それに伴うリスクを考慮したうえでのこと。「最善を期待して最悪に備える」というのは、現代社会におけるIT技術の利用に必須なことだと思う。
新しいシステムを批判して反対ばかりしている時間があるなら、どうすればうまく利用できるかを考えたい。その方が楽しいからね。
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