見る度に涙腺が崩壊するもの
涙というのは不思議で、悲しいだけでなく、嬉しくても、感動しても、怒っても出てくる。良くも悪くも感情が激しく動くことで、涙は肉体が感じているストレスを昇華させる目的があるんだと思う。
ボクの涙腺を瞬間的に崩壊させる二つを紹介しよう。最初は悲しみからくる涙。
昨年の8月8日にオリビア・ニュートン=ジョンが亡くなった。このブログで何度も書いているので、ボクにとってオリビアがどんな存在かは割愛しておく。そのオリビアのInstagramやYouTubeの公式サイトは今も生きていて映像が公開されている。デュエット曲を集めたニューアルバムもリリースされたばかり。
最近では、1974年頃にオリビアがテレビ出演した際の映像が続けて公開されている。『そよ風の誘惑』で大ブレイクしたのが1975年だから、その少し前になる。世界で注目され始めた頃で、これから世に出て行こうとする彼女の姿がキラキラと輝いて見える。本当に愛らしくて美しい。
ボクは少しずつ更新されるそれらの映像を見ながら、ボロボロと涙をこぼしている。そんな映像のなかから、最高に可憐なオリビアの映像をリンクしておこう。同じく1974年の映像で、曲は『Long Live Love』というタイトル。
『そよ風の誘惑』より一つ前のアルバムタイトル曲で、確か邦題は『とこしえの愛』だったはず。このキュートなオリビアを見てもらえば、ボクが彼女を『天使』と讃える気持ちをわかってもらえると思う。
さて、もう一つは感動の涙。映画なんだけれど、おそらくボクは両手と両足で数えても足りないほど見ている。映画館にも行ったし、ビデオに残して何度も繰り返して観た。そしてその度に号泣している。久しぶりにBSで放送されていたので、録画を見ていつものように大泣きした。
2023年 映画#74
『メジャーリーグ』(原題:Major League)という1989年のアメリカ映画。実在の大リーグチームであるクリーブランド・インディアンスをモデルにした野球映画。野球が好きな人でまだ観ていない人は、絶対に観た方がいい。コメディだけど感動して思い切り泣けるから。
主演は写真のトム・ベレンシャーとチャーリー・シーン。この二人がバッテリー。ちなみにこの二人は『プラトーン』というベトナム戦争の映画で、同じ部隊にいながら殺し合うという役を演じていた。そう思いながら観ると、余計にこの映画が面白くなる。
オーナーが死去して、未亡人がチームの所有者となった。オーナーはクリーブランドが嫌い。だから市との契約に基づいて、観客動員数を減らそうとした。そうすれば自分の好きなマイアミに移転できるから。それゆえポンコツ選手を集めてリーグ最下位を狙う。
ところがその選手たちがオーナーの陰謀に耐えながら、やがてニューヨークヤンキースと地区優勝をかけた決勝戦を戦うという物語。そして見事に優勝する。この最後の試合をみる度、ボクはボロボロと涙を流してしまう。
まずは9回の表アーアウト満塁の場面で、チャーリー・シーンが演じるリッキーがリリーフで登場する場面。彼が『Wild Thing』の曲で登場すると、会場が大歓声に包まれる。そこに至るまで閑古鳥が鳴く球場を見ていたから、このシーンだけで涙が出てくる。思い出しても泣けてきた。
そしてリッキーは三球三振でピンチを凌ぐ。そして9回の裏。ツーアウトランナー2塁で、バッターボックスに立ったのは、トム・ベレンジャー演じるジェイク。彼はレフトスタンドを指差して予告ホームランを宣言する。球場は騒然とするが、それは作戦、
最終的にはセーフティーバントを試み、膝を痛めているのに必死で一塁ベースを駆け抜ける。その隙に2塁ランナーが生還してサヨナラゲーム。その瞬間に再び号泣してしまう。何度も観ても泣くよなぁ。そのうえジェイクの恋人を演じていたレネ・ルッソが超絶可愛い。彼女はこの作品がデビュー作だったはず。
自分でこうして書きながら、また涙が出てきた。ちなみに今年のタイガースはいい感じ。現在は5連勝中で貯金は14。2位とは4ゲーム差もつけている。このまま行って久しぶりに優勝してくれたら、この映画と同じように涙腺が崩壊するだろうなぁ。岡田監督、よろしく!
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