旅行客の中国依存を見直すチャンス
コロナ禍前の神戸は、中国からの観光客であふれていた。旅行に来てもらえるのは有難いことだけれど、正直言ってマナーの悪さに閉口していた。JRの列車内で不快な思いをしたことは何度もあったし、大勢がバス停で並んでいるのに割り込もうとする中国の観光客を注意したことも多い。
その反動のせいか、コロナ禍中は平穏に感じられた。ところがコロナ禍が表向きは終息して、日本はこれから秋の観光シーズンを迎える。またコロナ禍以前のように大勢の中国人がやってくるかと思ったが、あることでその動きが止まっている。
それは福島の原発の処理水問題。IAEAが問題ないことを表明し、世界のほとんどの国が容認している。なのに反対しているのは中国と日本の一部野党だけ。その影響を受けて、中国人団体客がほとんど伸びていないそう。経営状況が復活した旅行業界は、この事態をどう捉えているのだろう?
結論からすれば、全く影響はないとのこと。外国観光客の客層が大幅に変わったことで、処理水問題による中国人団体客のキャンセルは問題となっていないそう。むしろ「中国人団体客はいらない」というのが本音らしい。
リンク先の記事にデータが掲載されている。2019年8月には39.7%だった中国人観光客が、今年の8月には16.9%まで落ち込んだ。と言って業界の景気は上向きで、それを支えているのは韓国と台湾の観光客たち。
他国の観光客が増えたうえ、ホテル業界は人手不足で悩んでいる。だから中国人が団体で押しかけると対応できない。客単価の低い団体客が大量に押しかけるより、現状の状態で推移することを望んでいるそう。
ボクはこの記事を読んで、外国観光客の構成を見直すいいチャンスだと思っている。以前のように中国依存となっていると、政治的な情勢に左右されてしまう。製造業が中国からの撤退を進めて中国依存から脱却しているように、観光業界もその方向で進む絶好の機会だろう。
こうした記事では言及されないけれど、マナーの悪さも「中国人団体客はいらない」という答えに含まれていると思う。台湾有事が懸念される現状において、過度な中国依存は全ての業界において避けるべきだと思う。
処理水問題で抗議している中国だけれど、日本の海産物への影響はほぼゼロ。順調に消費を伸ばしている。ところが中国ではその抗議がブーメランとなって、中国国内での海産物の売上が激減していると報道されていた。だって中国が海水に流している処理水の方が、はるかに危険なんだからね。
これから神戸も京都も観光客が増える季節。この機会に中国依存から脱却できるといいなと思う。
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