夢体脱日記#64
今日は夢体脱の世界が、どれほど体験者の意識を忠実に具現化するかを紹介しておこう。
現実世界において、どんな人でも不安を抱えることはある。それは想定外の出来事に遭遇した場合、自分の身を守るために動物としての本能が働くから。こんなことが起きたら嫌だなぁとあらかじめ想像することで、未来の危険に備えようとする。
ところが夢の世界は具現化までのワンクッションがない。本能的な反応としての不安やイメージが、すぐにそのまま目の前で起きてしまう。これはわかっていてもあっという間に起きるので今でも苦労することがある。今朝の明晰夢がまさにそんな典型的な失敗例だった。
夢だと気づいた時点であることを計画した。先日明晰夢で映画を観たので、同じように映画鑑賞をしようと思い立った。映画のタイトルは分からなかったけれど、イメージすると午前11時に1回だけ上映されるのがわかった。周囲の景色を確認すると、京都市の郊外だった。
映画館のイメージとして届いたのは三条通に近い新京極にある建物。本当は何も考えずにその前に立っていることを想像するだけでよかった。なのに余計なことをイメージしてしまった。
(今から行って上映時間に間に合うだろうか?)
この不安がそのまま夢体脱世界に反映された。バス停が近くにあったはずなのに消えた。列車の駅も見当たらない。とりあえず見つけ次第タクシーに乗ろうとと思って歩き出した。でもどれだけ歩いてもタクシーは通りかからない。スマートフォンでタクシーを呼ぶという発想も出てこない。
小走りで進むうちに、見覚えのある道路に出た。四条烏丸通りだった。よしここまで来たら間に合うかな? とここでまたそんな不安が頭をもたげた。
四条通りを東方向に向けて早足で歩き出した。ところがいきなり歩道が人であふれている。思うように進めない。どうにか人混みを押しのけて前に出たとたん、目の前の歩道が工事中で通行不能になっていたwww
時計を確認するとすでに午前11時を過ぎていた。この時点でボクがやらかした痛恨のミスを自覚。現実世界での癖でちょっとした不安を抱いただけで、これだけの妨害が起きる。その結果に大笑いしたところで目が覚めた。
これは不安だけでなく恐怖でも同じことが起きる。夢体脱の世界は、自分の意識パターンを再確認できる場だということ。なかなか奥が深い。
さて、こんなリアルで不思議な体験ができる夢体脱は、誰でもやる気と根気があれば経験できます。興味のある方はこの本をぜひ!
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