偶然に見せかけた必然
今日の神戸は朝から晴天で、暑くはないものの梅雨明けしたような雰囲気だった。おかげで雨に濡れることなく、買い替えで処分することになった古い炊飯器とオーブントースターを不燃ゴミで出すことができた。そのうえ布団まで干せたので予想外のいい天気だった。
今日は祇園祭の宵山。妻と祇園で働いている頃は午後5時半の定時で職場を出て、午後6時から歩行者天国になる四条通を散策した。灯りの入った山鉾は本当に美しくて、祇園囃子の音がさらに雰囲気を盛り上げてくれる。
でも四条通りは立錐の余地がないほどの人で、室町通や新町通に抜けても同じ。ひといきれで汗が止まらない。あまりに暑くて、冷房が効いている新築マンションの棟内モデルルームに避難したこともあるwww
さて、いきなりだけれど、ボクは『すべてが必然』だと確信している。どれだけ偶然に思えることでも、その背後では必然が支配している。ボクと妻との出会いも、客観的には偶然の積み重なりにしか思えない。でもボクたちの過去生を考えると、そこには完璧な必然が存在している。
だからフィクションである映画でも、偶然の中で光りを放つ必然を感じると感動してしまう。そんな素敵な映画を観た。
2024年 映画#123
『あなたが寝てる間に…』(原題:While You Were Sleeping)という1995年のアメリカ映画。『スピード』でブレイクしたサンドラ・ブロックがその翌年に出演したラブコメディ作品。相手役はビル・プルマンで、本当に二人とも若い。
この映画のシチュエーションは信じられない偶然で成り立っている。サンドラ・ブロック演じるルーシーは家族のいない孤独な女性。シカゴの鉄道の改札係が仕事。その職場で毎朝見かけるピーターという男性に一目惚れする。
そのピーターが、クリスマスに突き落とされて線路に落ちてしまう。それを助けたのがルーシーで、その後のドタバタで彼女はピーターの婚約者だと誤解されてしまう。その誤解はピーターの家族にまで広がり、意識が戻らないピーターを囲んでそのまま時が過ぎていく。
そしてピーターの弟のジャックと出会う。結果としてビル・プルマン演じるジャックを好きになってしまうルーシー。そして家族のいない彼女は、ピーターとジャックの家族たちも心から好きになってしまうという物語。
この物語を支配している必然は、ルーシーとジャックが結ばれる運命だということ。そのためにはルーシーがピーターに一目惚れしなければいけないし、ピーターは線路に落ち、かつルーシーが彼の婚約者として誤解されることが必要だった。
これらのあり得ない偶然が、ジャックとの恋愛によって必然だと感じられる。この映画が素晴らしいのは、不思議な偶然が、実は必然だったと感じさせるように演出されていること。だからラストで二人の結婚を心から祝福できる。
誰もが自分の人生を振り返ってみると、偶然のように思える必然をいくつも見つけられるはず。なぜなら『すべては必然』だからね。
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