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高羽そらさんインタビュー

怖すぎて映像化できない小説

昨日の天気予報で、今日から関西は10年に1度レベルの酷暑になると警告されていた。確かに暑いけれど、神戸に関しては昨日の最高気温と同じ33.5

度だった。西寄りの風も断続的に吹いているので過ごしやすい1日だった。

 

だけどさすがにこの気温だと、買い物から帰ってくると汗びっしょり。まぁ、この時期はこんなものなので慣れたかな。でも先ほどと同じ天気予報によると、明日の日曜日はさらに高い位置で高気圧が張り出すらしい。つまりより圧力が高まって暑くなるということ。

 

もしかしたら明日は、神戸でこの夏初の猛暑日になるかも。そんな暑さを吹き飛ばすにはホラーが一番。ということで最強に怖い小説を紹介しよう。

 

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2024年 読書#65

『ヨモツイクサ』知念実希人 著という小説。著者は現役の医師でかつ作家。主にミステリ小説を書かれている。だからホラー作品なんだけれど、著者の医師としての知識とミステリー作家としての技量が相乗効果をなしている素晴らしい作品。まだ出版されて1年ほどの作品なのでネタバレはしない。

 

主人公は佐原茜という女医。7年前に両親と祖母、そして警察官の姉が失踪した。北海道で外科医として働きながら、家族の失踪の真実を知りたいと切望していた。失踪事件の理由を突き止めないと、自分の人生を先に進めることができないと思っていたから。

 

そんな時、ある森の開発現場で作業員たちの遺体の一部が発見される。内臓が食い散らかされたようになっていて、ヒグマに襲われたと警察は判断した。その現場は北海道の大雪山国立公園の近くで、地元の人たちには「黄泉の森」と呼んでいる。

 

「あの山にある『黄泉の森』には地獄からやってきた怪物が棲んでいて、這入りこんだ人間の内臓を貪り喰うんだ。だから、決して入ってはだめだよ」と言い伝えられてきた。そしてハルという若い女性が、明治の初めに生贄になったという伝説も残っている。

 

失踪した茜の両親が経営する牧場はその「黄泉の森」の近くにあった。茜は銃を所持していて猟友会にも所属している。家族失踪の真相に関係があると思い、猟銃を手にして友人の猟師とその森に入った。そしてある場所で作業員たちとヒグマの腐乱した遺体、さらに発狂した少女を見つけたことで「黄泉の森」の真実に迫っていくという物語。

 

とにかく著者が医師なので、人体の解剖や腐敗する様子、そして被害者が襲われる場面の描写がリアル過ぎてエグい。スプラッター系の物語が苦手な人には読み続けるのが辛いかも。平気で腕や首が飛ぶからね。

 

さらにミステリー作家としての本領が発揮されていて、この事件の核心となる衝撃の事実がラスト近くで明かされる。ボクは半分を過ぎたところでその事実を予想したけれどね。その結論でないと面白くないと思っていたから、想像通りで満足だった。

 

ホラー作品だけれど、幽霊が出ているオカルト的な物語ではない。そういう要素もあるけれど、強いて言えば映画の『エイリアン』の方が近い内容。とにかくめちゃ怖いし、かつエグいので、映画化は無理だろうなと思う。でも物語としては最高なので、暑いこの時期に冷んやりしたい人はオススメだよ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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