引っ越しは断捨離のチャンス
昨日の夕方のブログで猛暑日にならないよう踏ん張っていると書いた神戸。でもブログをアップした後に35度を超えて、今年初の猛暑日となった。そして今日も朝から気温が上昇して、今日の最高気温は36度。
でも乾燥した西風が朝からずっと吹き続けているので、家の中にいると過ごしやすい。蒸し暑さがない分、この風さえ吹いてくれたら夜も寝やすいだろう。お願いだから吹き続けてくれ〜〜!
ボクと妻は京都で生まれ育ったので、神戸の気候は身体に優しい。京都の夏はシャレにならないほど暑い。今日の京都の気温は39.4度だからね。だから神戸の夏を過ごしやすく感じるのかもしれない。今の年齢になると、そういう意味では引っ越してよかったと思う。
引っ越して良かったと思うもう一つの理由は、徹底した断捨離ができたこと。京都にいる頃は、それなりに物が多かった。でも引っ越しに際して思い切った断捨離をしたことが、神戸でのミニマリスト生活につながっていると思う。
わかりやすい例で言えばLPレコード。大量にあったLPレコードを全てCDにダビングした。気が遠くなるような時間がかかったけれど、神戸に引っ越すときは全てCDになっていた。今やそのCDも全てパソコンに落としてあるので、我が家にはCDが一枚もない。
とにかく引っ越しは断捨離のチャンス。ある映画を観て、そのことを再認識した。
2024年 映画#131
『引っ越し大名!』という2019年の日本映画。江戸時代の初めに、松平直矩という大名がいた。江戸幕府から7回も国替を命じられたことで『引っ越し大名』と呼ばれていたそう。その事実を題材にしたコメディ作品で、笑いながらもストーリーに説得力がある素晴らしい物語だった。
主人公は写真の星野源さんが演じる片桐春之助。春之助は姫路藩の書庫番で本に囲まれているだけで幸せな人間だった。今で言えば図書館の司書のような仕事をしていたのだろう。ところが裏切り者の家老の陰謀で、能力のない春之助が引っ越し奉行に任命される。家老の目的は藩主を亡き者にしてこの藩を乗っ取ること。
この春之助が親友の鷹村や、お蘭という元引っ越し奉行の娘の助けを得て引っ越しを大成功させる物語。鷹村を演じた高橋一生さんと、お蘭を演じた高畑充希さんがこの物語を最高に面白くしてくれたと思う。もちろん主演の星野源さんは完璧なハマり役だろう。
ストーリーの詳細は省くけれど、春之助は3つの難題を抱える。国替により減封となるので断捨離をしなくてはいけない。それゆえ、まずは藩士たちの所有物を減らすこと、引越しの資金を調達すること、そして藩士を減らすというリストラの3つ。
藩士の所有物は殿様の直状を用意することで強制した。その代わり、春之助も大量の書物を処分するためにそれらを全て記憶した。リストラに関しては対象者を帰農させることで姫路の百姓として残すことにした。そして加増された暁には藩士として迎えに行くというもの。
結果として春之助は15年後にその約束を守った。フィクションだとしても、春之助の実直な人物像を象徴する素晴らしいエピソードだと思う。引っ越しは大変だけれど、それまでの執着を断ち切る絶好のチャンスなんだと思うなぁ。
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