時間を伸び縮みさせる方法
アインシュタインによって、時間が相対的なものであることは証明された。どこで時間を体験するかによって、時間の進み方は違うということ。ただしこれはボクたちの実感としては何も変わらない。1分はやはり1分だし、1時間が30分になるわけじゃない。
でも心理的時間というものがある。楽しいことをしている時は時間があっという間に過ぎる。その一方で、苦手なことをしている時は時間の経過が長く感じる。この心理的時間が科学的に解明されたそう。
ネバダ大学ラスベガス校の研究チームが、ラットを使った実験によって心理的時間の要因を解明した。実験の詳細は省いて結論だけを書き出してみよう。
『時間の認識は時間の経過によってではなく、経験する出来事の数によることを発見しました』とのこと。
つまり、何もしない=時間がゆっくり、忙しい=時間が進む、ということらしい。
楽しいことで心理的時間が早く感じるのは、より多くの経験をしようと前向きになっているからだろう。例えばデートをしている場合、恋人との時間をより濃密にするためできる限りのことをする。あらかじめ予定を立てて、次々とイベントを企画していく。だからあっという間に時間が過ぎてしまう。
その一方で楽しくないことをやっている時は意欲的になれない。嫌な作業を少しでもやらなくて済むよう、意図的に経験することを減らしている。こうなると心理的時間が停滞してしまうのだろう。人間の心理って面白いよね。
だからこの心理を応用することで、心理的時価を伸び縮みさせることが可能になるはず。
嫌なことをやっているときは、逆にできるだけいろんなことに手を出す方がいいのかも。経験することが増えるので、実際の時間の経過より早いと感じるかもしれない。
一方で楽しいことをしている時は、経験することを減らすほうがいいのかも。そうすると時間がゆっくりと過ぎていく。だから恋人とデートをするときは、予定をギシギシに詰めるよりも、二人でのんびりと過ごすようにするべきなのかもね。
時間というのは本当に不思議。フロー、あるいはゾーン状態になった時は1時間が10分くらいに感じる。これも集中してより多くの作業を経験しているからだろう。経験数によって心理的時間をコントロールできることを知っておけば、その時のシチュエーションによって効果的に利用できると思う。
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