『竜馬がゆく』のその後
今日のお昼前後、神戸は土砂降りの雨になった。本当に久しぶりの雨で、街の木々は喜んでいたと思う。そのおかげで気温の上昇が抑えられ、今のところ最高気温は34.2度を記録している。このままいけば、久しぶりに猛暑日から解放されるかもしれない。
夕方になって西日が指してきたので、やや気温は上昇気味。でもここのところの猛烈な暑さに比べたらなんでもない。おかげでうっかり昼寝してしまい、今は慌ててこのブログを書いているwww
さて、ボクは日本史が大好き。特に好きなのが戦国時代と幕末の動乱。幕末の歴史が好きになったきっかけは、司馬遼太郎さんの『竜馬がゆく』という小説を読んだから。あの作品が坂本龍馬という人物の実像を捉えていたとは思っていない。
今では著者の龍馬像が実際の歴史とは異なることが明らかになっている。それほどあの物語の龍馬が魅力的な人物として描かれていたということ。あくまでも小説上の虚像として認識しつつも、その魅力はボクのなかで今でも強い輝きを放っている。
それゆえ『竜馬がゆく』のその後の時代を描いた有名な小説が未読だった。龍馬が生きた時代の物語が印象的すぎて、どうしても読む気になれなかったから。でもある小説で日清晴朗から大東亜戦争までの満州を描いた物語を読んだ。その感動に引きずられて、ついにこの物語を読む気持ちになれた。
2024年 読書#68
『坂の上の雲』一 司馬遼太郎 著という小説。全部で6冊になる単行本の第1弾。なにゆえか急にこの物語を思い出し、図書館で予約した。そしてこの本が手元にやってきた時、ある偶然に驚いてしまった。
なんと過去に放送されたこの作品のドラマが9月から再放送されるとのこと。どうやらこの作品について、原作だけではなく動画としても接する必要があるらしい。明治維新直後から日露戦争までを描いた物語。
主人公は実在の人物で、秋山好古と秋山真之の兄弟、そして正岡子規の3人。3人は四国の松山出身で、真之と子規は親友だった。兄の好古は日露戦争において陸軍の騎兵隊を歴史に残る戦歴を残し、弟の真之は海軍において奇跡的な勝利を導いた人物。正岡子規は言うまでもなく俳人として知られている。
この第1弾は好古が陸軍、真之が海軍に入り日清戦争を経験するまでが描かれている。そして二人の軍人を見つめるかのように、子規は病気を抱えながらも新聞社の記者として戦地に行こうとしているところまで描かれている。
読み始めて著者の意図するところがすぐに伝わってきた。幕末までの日本は藩という組織が中心だった。『日本人』と言う感覚を持っていた人物はまずいない。しいて言えば坂本龍馬がそうだったかもしれない。
でも明治維新を経験して、ようやく日本という『国家』が出現する。そして誰もが『日本人』としての自分と向き合うようになった。その象徴的なものが日清戦争であり、この物語の最大のエピソードである日露戦争なのだろう。想像していたより魅力的な物語で、3人の行く末が気になって仕方ない。ドラマが始まるまでに、できる限り原作を読み進めていこうと思っている。
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