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高羽そらさんインタビュー

「死」を目前にした想い

ある記事を読んで、いろんなことを考えてしまった。

 

「死」を目前にすると幸せを感じる人がいるのはなぜか?

 

リンク先の記事はスウェーデンのルンド大学緩和ケア研究所で博士研究員を務めている方の言葉をまとめたもの。それによると、「死」を目前にすると幸せを感じる人がいるとのこと。一般的に「死」は忌むべきものととして考えられているので、「幸せ」という言葉との親和性はあまり高くない。

 

だけどもし自分の死が近づいた時、幸せな気持ちになれるのであれば素晴らしい。そう思ってこの記事を読んでいると、なかなかハードルが高いことに気づいた。複数の条件が重ならないと、「死」を目前にしても幸せを感じることは難しいと思う。その条件をボクなりに考察してみよう。

 

・余命宣告を受けてから、死を迎えるまでに『時間』が存在すること。

 

・最初は抵抗しても、最終的に死を『受容』できること。

 

・適切な施設で痛み等を抑える緩和ケアを受けることのできる『環境』にあること。

 

「死』を目前にして幸せを感じるためには、『時間』、『受容』、『環境』という、最低でもこの3つが必要になると思う。

 

交通事故や犯罪、地震等の自然災害、あるいは戦争等の紛争において「死」を迫られた際、圧倒的に『時間』が足りない。「死」への恐怖に押しつぶされ、『受容』という段階に至ることができない。

 

一方で末期的な病気にかかり、余命宣告を受けた場合でも、適切なペインコントロールや症状に伴う苦痛を取り除く処置を受けることができなければ、幸せを感じるのは難しい。経済的、あるいは医療施設的な『環境』要件が整っていないと、「死」を目前にして幸せを感じることは難しいだろう。

 

こうなってくると、ボクたちはどうすれば「死」を目前にして幸せを感じることができるのだろうか?

 

最も可能性が高いのは安楽死。自分で死期を決めることで、『時間』、『受容』、そして『環境』をある程度整えることが可能。けれども世界的に安楽死は違法であり、特別な状況を除いて選択肢に含めることができない。

 

死に方を選べない以上、3つの条件を完備するのは困難。でもできることはある。ボクはそう考えている。

 

『時間』に関しては、「今日が最後の日」だと思い続けて日々を過ごすことで、「死」と向き合うことができる。そしてそれは『受容』という条件を満たすことが可能になる。いつ死んでも大丈夫、と心から思えるようになることで、『時間』と『受容』の条件はクリアできる。

 

残すところは『環境』だけ。これに関しては事前に準備するのは難しい。なぜなら死に方がわからないから。即死するような事故ならば、この『環境』要因は問題ない。『時間』と『受容』という条件が満たされていることで、驚きつつも心のどこかで幸せを感じることができるかもしれない。

 

ガンのような余命期間が告知される病気ならば、事前に緩和ケア施設を調べておくことで対処できる。でもそれが精一杯かな。『環境』という条件に関しては、ケースバイケースになってしまうだろう。

 

とにかく『時間』と『受容』に関しては今からでも取り掛かれる。あとはどこまで本気になって普段から「死」に向きあえるかどうかだろう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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