愛おしいドラゴンたち
関西は連日の暑さが継続中。今日の神戸の最高気温は今のところ昨日と同じ36.1度。でも大阪と京都は38度に達しようかという勢い。辛いのは昼間に風が入ってこなかったこと。我が家は東西に窓が開いているので、南北の風だと部屋に入ってこないんだよね。
この時間になって少し西から風が吹くようになった。このまま西風が吹いてくれますように。まぁ、日本のお盆といえば1年で最も暑い時期。先祖の霊がお帰りになる16日までは夏らしい暑さでお迎えするのがいいかもね。幽霊は暑さを感じないだろうけれどwww
そういえば子供の頃はお盆が怖くて仕方なかった。先祖の霊が帰ってくると笑顔で言われても、子供にすれば恐怖でしかない。それにしても先祖の霊というのは、何代までさかのぼって帰ってくるんだろう? お坊さんに聞いたらどう答えるんだろう?
『ワンネス意識』というレベルでそのことを考えると、先祖という概念が限定されたものだとわかってしまう。『自分の先祖』という概念が、そうした『ワンネス意識』からの分離だと気づいている人はいるんだろうか? せっかくのお盆にそんな野暮なことを言うのはやめたほうがいいかもねwww
さて、ボクの心にど真ん中のストライクで飛び込んできたファンタジー作品に出会った。
2024年 映画#70
『テメレア戦記I 気高き王家の翼』ナオミ・ノヴァク著という小説。今年になってボクがハマっているファンタジー作家の作品。次々と読破していて、邦訳されているのはこの作品を残すのみ。図書館には第7巻まであるけれど、出版されているのは全9巻とのこと。
この著者の作品はどれも面白い。魔法学校を扱った作品も先日紹介したけれど、この作品をそれを超えるほど。何よりも設定が素晴らしい。史実とフィクションがうまくミックスされているので、物語のリアリティ感が半端ない。
物語の舞台は19世紀の初頭。ナポレオン率いるフランス軍とイギリス軍の戦いが描かれている。主人公はローレンスというイギリス海軍の艦長。まだ30代の若さだけれど館長として信頼を得ている。
この時代に海軍も陸軍もあった。ここまでは史実を同じ。ところがパラレルワールドであるこの世界には空軍が存在している。19世紀に空軍と聞いても、普通の人は首をひねるだろう。飛行機なんて存在しない時代。でも空軍は存在している。
それはドラゴンを使った空軍だった。この世界にはドラゴンが普通に存在している。ドラゴンはいくつもの種に分かれていて、それぞれに特殊な能力を持っている。火を吐くドラゴンもいれば、毒液で敵を攻撃するドラゴンもいる。
ただドラゴンをあやつるキャプテンは、卵が孵化した時にその場にいる必要がある。そして生まれたばかりのドラゴンに了承されることで、ドラゴンと人間には強い絆が生まれる。ドラゴンは卵にいる間に人間の言葉を学んでいるので、生まれてすぐに話すことができる。
ローレンスは海軍所属だったけけれど、フランスの軍艦を攻撃して接収した。そこにはドラゴンの卵が隠されていた。ローレンスは海軍士官なのでドラゴンの卵に近づけない。なぜならドラゴンと絆ができてしまうと空軍に移籍するしかないから。
ところがローレンスが卵につけた部下は、孵化したドラゴンに無視された。そして話をしてくれたのはローレンスだけだった。ということでローレンスはそのドラゴンを操る空軍のキャプテンとなる。そのドラゴンはローレンスによってテメレアという名前がつけられた。
この第1巻はローレンスとテメレアの出会い、二人の訓練。そして新しい仲間との友情や裏切りが描かれている。そしてラストにはテメレアが持つ素晴らしい能力が明かされる。
ボクがこの物語に惚れてしまったのは、ドラゴンと乗り手の人間との強い信頼関係。誰もが家族以上にドラゴンを大切に思い、自分を犠牲にしてもドラゴンを助けようとする。もちろんドラゴンも乗り手の人間を命をかけて守ろうとする。
その両者の愛に何度涙したことか。特にテメレアのキャラが素晴らし過ぎる。頭がいいだけでなく、ローレンスを思う気持ちに何度も感動させられた。ローレンスは眠る前にテメレアに本を読んであげる。だからテメレアは数学や物理学の知識も吸収していった。
早く第2巻が読みたくてウズウズしている。『ロード・オブ・ザ・リング』を監督したピーター・ジャクソンがこの作品の映画化権を取得した。けれども最終的にボツになったらしい。お願いだから誰か映画化してくれ〜〜〜! 著者の魔法学校の物語は映画化が決まっているからね。
この作品の映画化を期待しながら、ローレンスとテメレアの物語を読み進めていこう。
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