『ハリーポッター』のその後
神戸では1週間ほど35度以上の猛暑日が連続していて、今日も午後2時には35度を超えていた。そのままいけば昨日のように37度まで上がるかも。そう思った直後、なんと久しぶりにゲリラ豪雨がやってきた。
その雨の打ち水効果で、気温が27度台まで下がった。今日の最低気温を記録したのは午後3時10分という、真夏としては考えられない時間帯。まだ雨雲が近づいてきそうな予報なので、今夜はちょっと一息つけるかな。酷暑日が続いていたので本当に助かる。
さて、今年になって『ハリーポッター』シリーズの映画を久しぶりに通して見直し、その原作も全て再読した。その総仕上げとして、これまた久しぶりに読んだ本がある。それはハリーたちがまだ18歳だった時代から19年後の37歳になった時の物語。
2024年 読書#71
『ハリー・ポッターと呪いの子』J.K.ローリング、ジョン・ティファニー、ジャック・ソーン共著という物語。共著になっているのは、この作品が小説ではなく舞台脚本になっているから。慣れるまでは読みづらいけれど、ハリーファンならすぐにこの世界に入っていけるはず。
この物語の始まりは、『ハリーポッターと死の秘宝』のエンディングを引き継いでいる。ジニーと結婚したハリーには、ジェームズ、アルバス、リリーという3人の子供がいた。『死の秘宝』のラストシーンは、二男のアルバスが初めてホグワーツに入学するためにホグワーツ特急に乗る場面で終わる。
この物語はそこから始まる。アルバスは自分がグリフィンドールではなくスリザリンに指名されたらどうしようかと心配していた。その心配が的中して、彼は組分け帽子にスリザリンと指定された。このアルバスは、魔法界の救世主であるハリーという父親の幻影に苦しんでいた。それゆえ自分に自信をなくし、親子関係がうまくいっていない。
少年時代のハリーのようにアルバスは友達ができない。そしてスリザリンに入ったことで失望している。そんなアルバスの唯一の親友が、スコーピウスという同級生。彼はドラコの一人息子だった。この二人が親友になるという設定が面白い。
ネタバレしても問題ないだろうけれど、これから初めて読もうとする人がいたら気の毒なのでやめておこう。このアルバスとスコーピウスがとんでもないことをやってしまう。『炎のゴブレット』でヴォルデモートに殺されたセドリックという青年がいる。映画を観た人ならよく知っているだろう。
逆転時計を使うことで、セドリックの命を取り戻して欲しい。そう訴えたのはセドリックの父親だった。ハリーは魔法省で魔法法執行部の部長だったけれど、当然ながらその申し入れを断る。ちなみに魔法大臣はハーマイオニーで、ロンは兄のいたずら専門店の経営を引き継いでいて、この夫婦には二人の子供がいる。長女のローズはアルバスと同じ年齢。
その話を盗み聞きしたアルバスは、父親のハリーに反抗してセドリックを助けようとした。そして逆転時計を手に入れて、『炎のゴブレット』で行われた三大魔法学校対抗試合の時代へと戻る。そしてセドリックを死なせないような魔法を使ってしまう。
当然ながらパラレルワールドが発生する。そこはアルバスたちが知っている世界ではなく、ヴォルデモートが支配している世界だった。ハリーは殺されてしまい、アルバスも生まれないという世界。
ちょっと嬉しかったのはボクのオシであるスネイプが生きていたこと。彼はホグワーツに残りながらも、不死鳥の騎士団の生き残りとして、身を隠しているハーマイオニーとロンと連絡を取り合っていた。このスネイプの活躍を見て、ボクは本気で泣いてしまった。
ネタバレはここまで。どのようにして元の世界に戻ったのか、そしてこの事件の黒幕は誰だったのかを知りたい人は本を読んでもらえたらと思う。一つだけネタバレしておこう。この事件をきっかけにして、ハリーとドラコは親友になる。そりゃ二人の息子たちが大変なとをやらかしたんだからねwww
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