正論だけにモヤモヤする
迷走していた台風10号は、昨日になってようやく熱帯低気圧になった。今日の神戸は少し雲が多いくらいで、その低気圧の影響はなさそう。まだ東海や関東は要注意なのかな? そしてすでに台風11号も発生している。ヤギという名前らしい。
これから本格的な台風シーズンになると、気になるのは会社に出社するかどうか。交通機関は事前に運休等を予告するようになったから、ある程度の予定は立てられる。企業の経営者たちも、無理な出社をしないようにという通達を出すようになった。
「台風なので出社しなくていい」と指示があった場合、あなたはどうする? ボクなら喜んで休日にする。けれどもそうした指示が出ているのに、あえて出社することで出世を見込めるという事実が存在するそう。ある記事を読んで、なるほどなぁと思ってしまった。
職場で「台風なのに出社する人」が出世する本当の理由<最短出世中・現役メガバンカーが教える>
リンク先の記事はメガバンクでの事例。メガバンクのような大手企業でも、台風が近づくと出社しなくていいという通達が回るそう。リモートワークも定着しているので、自宅での業務に切り替えることができるから。
けれどもそれで「出社しない」ことを選択すると、メガバンクでは出世に影響するとのこと。「出社しなくていい」」というのは平社員や部下に対する指示。けれどもメガバンクの場合、不測の事態に備えて管理職は出社するらしい。リモートでは対応できないこともあるから。
そしてその管理職の人たちは、部下だった時代から先輩のそうした姿を見てきた。心のどこかで台風でも出社するのは当然だと思っている。けれども昨今の世情に合わせて若い人たちのテレワークを認めている。
そんな時、あえて出社することで一気に管理職の心象がよくなるそう。やはり管理職も人間だから、台風をおして出社してきた部下に注目する。いずれ昇進を検討する際、同じ能力の人間がいたら選ばれる可能性が高くなるということらしい。
確かに正論なんだけれど、ボク個人としてはどうにもモヤモヤする。例えばほとんどの社員がリモートワークで問題ないような業種や、若い経営者が起業したような職場だったら、管理職が率先して自宅で仕事をするだろう。だから台風で出社しないからといって出世に影響することはない。
だからケースバイケースなんだけれど、このメガバンクのような体質の企業は、中小企業を含めてかなり多いと思う。ボクが京都で勤めていた印刷会社なんて、まさにその代表のような会社。職人からたたき上げで会社を興した経営者なので、台風くらいで休むなんてやる気がないと思われる古い体質の会社だった。
現実的な話をすると、リモートワークが主体のような会社であっても、同じスキルの部下がいた場合に上司の主観が影響するのは避けられない。つまりどれだけ普段から上司に根回ししておくかが肝心になってくる。なんか面倒くさい構造だよなぁ。
こんなことを考えているから、ボクは転職を繰り返していたのかもね。どんな原稿を書いても、ダメならダメとはっきり言われる今の仕事の方がボクには性格的に向いている。人格や根回しよりも、作品の質が全てだからね。
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