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高羽そらさんインタビュー

幽霊が伝えたいこと

いやぁ、やっと秋が来たなぁ。今朝の最低気温は22度台で、昼間の最高気温は28度台。まだ夏日なので、歩くと暑いし汗もかく。それでも乾燥した冷たい風が吹くので汗がすぐに乾く。今年の猛暑は異常に長かったから、気持ちよく歩けるだけで幸せな気分だった。

 

涼しい風を浴びて歩いていると、自分の心の領域が拡大して普段は感じない世界が見えるような気がする。でもそんな心の回路が開いた場合、いいことばかり起きるとは限らない。なかなかよくできたホラー映画を観た。

 

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2024年 映画#170

『エコーズ』(原題:Stir of Echoes)という1999年のアメリカ映画。25年ほど前の作品なので、まだ若いケヴィン・ベーコンが心霊現象に悩み、やがて取り憑かれたようになっていく素晴らしい演技を見せてくれた。

 

ケヴィン・ベーコン演じるトムは、妻のマギーと幼い一人息子のジェイクとの3人暮らし。幸せそうな冒頭の家族のシーンで、ジェイクの視線がカメラ目線になっている。そして見えない存在に話しかけてくる。この段階で観客は幼児のジェイクが幽霊を見ていることがわかる。いい演出だった。

 

トムは鉄道の線路を整備する仕事をしている。でも本当はミュージシャンになることが夢で、もう少し自分に音楽の才能があればと心のどこかで思っている。そんなある日、妻のマギーの姉に余興で催眠術をかけてもらった。その時に、マギーの姉から「精神の扉を開け」という暗示をかけられた。

 

その翌日から、トムは不思議な体験をする。若い女性の幽霊を見るようになり、予知夢も体験するようになった。やがて女性の幽霊は半年前に行方不明になったサマンサだと知る。それは息子のジェイクが話している幽霊だった。

 

幽霊など信じない妻のマギーは、夫の心が病んでいると思い込んでしまう。なぜなら見えたビジョンに従って自宅の庭を掘り返すようになったから。そのうち庭ではなく、自宅の地下のコンクリートまで剥がし始めた。

 

結論から述べてしまうと、半年前に改築中だったこの家でサマンサはレイプされそうになって殺されていた。そして地下の壁の中に遺体が隠されていた。それゆえ自分の遺体を見つけて欲しくてジェイクに話しかけ、心の能力を解放したトムに語りかけていたということ。

 

その犯人はトムの自宅の大家の息子と、トムの親友の息子だった。最終的に犯人たちは死に、サマンサの遺体は無事に埋葬された。ラストシーンでサマンサが笑顔を見せて消えていくシーンは良かったなぁ。

 

物語のタイプは違うけれど、ボクは日本映画の『リング』を思い出した。映画版では主人公が男性から女性の松嶋菜々子さんに変更されたけれど、貞子の遺体を見つけるために井戸に飛び込む場面と重なった。遺体が見つかっていない幽霊は、まずは自分の肉体を見つけて欲しいと願うのかもしれないね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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