今のマイブームは日露戦争
今朝の神戸はようやく熱帯夜から脱し、昼間も30度に達することなく真夏日を回避できた。そんな過ごしやすい気候にぴったりな曲がある。
ビリー・アイリッシュは今年の5月にニューアルバムを出した。過去の作品を全て聞き込んでいるボクとしては、このニューアルバムは彼女の最高作だと思っている。そのアルバムで大好きなのが『Birds Of A Feather』という曲。すでにビルボードのトップ10にランクインしている。
でもミュージックビデオがリリースされていなかったので残念に思っていたけれど、ようやく2日前にビデオが公開された。せっかくなのでリンクを貼っておこう。
さて、今のボクは日露戦争がマイブームになっている。それは『坂の上の雲』という司馬遼太郎さんの小説を読み始め、9月から再放送がスタートしたその作品のドラマを毎週楽しみにしているから。現在は第4巻を読んでいて、その中心となるのが「二百三高地」の戦闘。
日本軍の勝利のきっかけとなった戦いで、恐ろしい数の日本兵が命を落としている。ただ勝利に至る過程が、現実だと思えないようなドラマチックな展開になっている。始まったばかりのテレビドラマではまだまだ先のシーンなので、どうしてもその戦闘の映像が観たくなった。それでこの映画をチョイスした。
2024年 映画#174
『二百三高地』という1980年の日本映画。この映画の存在は知っていたけれど、公開されたのはボクが高校生の頃。その当時は日露戦争に興味がなかったので完全にスルーしていた。でも今はこの映画の存在に感謝している。NHKのドラマを待ちきれないから。
出演キャストを眺めるとマジで驚く。おそらくこの当時の日本の著名俳優の全てが出演しているだろう。代表的なところでは写真の丹波哲郎さん、仲代達也さん。さらに三船敏郎さんが明治天皇を演じていた。
「二百三高地」の戦闘を一般兵士と将校という二つの視点で描かれている。一般兵士の代表である架空の人物を演じたのが、まだ青年の雰囲気が残るあおい輝彦さんで、恋人役は夏目雅子さんという懐かしい女優さん。その他にも当時の有名な俳優さんがチョイ役も含めて出演されていた。
架空の一般兵士のドラマと並行して描かれているのは、史実に沿った将校たちの動き。歴史の話になるので詳細は省くけれど、その中心となるのは仲代達也さんが演じている乃木希典大将。歴史的には旅順陥落の英雄として知られている。でも実情はまったく違った。
温厚な乃木大将は、参謀長である伊地知という人物に作戦を委ねていた。そこには明治維新の長州藩閥の影響がある。ところがその作戦はロシアの要塞に対する体当たりでしかない。結果として日本兵の死体の山を築いただけ。
このままでは旅順港に隠れているロシア艦隊を粉砕できない。そのうえヨーロッパから世界最強と言われているバルチック艦隊が近づいている。このままでは東郷平八郎が率いる日本海軍は壊滅してしまう。そうなれば日本本土からの輸送が途絶え、満州に乗り込んでいる陸軍が孤立してしまう。
そこで立ち上がったのが丹波哲郎さんが演じる児玉源太郎だった。彼が一時的に乃木大将から指揮権を奪った。その結果「二百三高地」を奪うことに成功したことで旅順港のロシア艦隊を全滅させることができた。
この二人の名優のやり取りが最高だった。テレビドラマでは児玉源太郎を高橋英樹さん、乃木希典を柄本明さんが演じている。こちらの二人の演技も楽しみ。しばらくはボクの日露戦争ブームは続きそうだなぁ。
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