「超自然的」な物語に胸キュン
今日の神戸は秋の空気に包まれた快晴。買い物途中の公園では保育園の運動会をしていたし、神社に行くと七五三の衣装をつけた子供を見かけた。最高気温は27度を超えていたけれど、空気が乾燥しているので快適に歩くことができた。いい季節になってきたね。
さて、ボクはアリアナ・グランデの大ファンなんだけれど、彼女は今年の3月に久しぶりのニューアルバムをリリースしている。『エターナル・サンシャイン』というタイトルで、もう数え切れないほど聴き込んでいる。
今月になってアリアナ・グランデは、このニューアルバムの曲をスタジオライブの演奏で順次公開している。彼女の歌唱力が絶賛に値するのは誰もが知っているけれど、絶対に口パクをしないことでも有名。だからスタジオライブとはいえ、コンサート会場にいるような臨場感に包まれる。
どの曲も好きなんだけれど、ボクが大好きなのは『super natural』という曲。昨日になって、ようやくこの曲のスタジオライブが公開された。このビデオにはアリアナ・グランデの魅力が凝縮されている。特にエンディング前の10数秒は圧巻。最高の演奏なのでリンクを貼っておこう。
『super natural』は日本語に翻訳すれば「超自然的」という意味になる。まさに「超自然的」という言葉がぴったりの小説を読了した。
2024年 読書#84
『ウィンターズ・テイル』下巻 マーク・ヘルプリン著という小説。上巻の感想については『著者は「宇宙」の秘密を知っている』という記事に書いているので参照を。
コリン・ファレルが主演した『ニューヨーク冬物語』という映画を観たことで、この作品に原作があることを知った。ところが調べてみると、原作のファンはこの映画を酷評している。いい映画なのになぜだろう? そう思って原作を読んだけれど、ボクも同じ意見になってしまったwww
上巻を読んだ段階で、原作と映画が全く違うことを知った。それもストーリーが違うというレベルではない。上巻の感想にも書いたように、著者はこの宇宙の秘密を知っていると思う。それゆえスピリチュアルな世界に関心のある人は、この小説に惹き込まれるだろうと思う。
あえてストーリーは書かない。というか簡単に書ける内容ではない。ピーター・レイクというコリン・ファレルが演じた人物がメインのキャラであるのは事実。けれどもそれ以外の登場人物たちが、この物語を完璧にするための貴重なピースになっている。だから誰も欠かすことはできない。
それでは映画にならないので、ピーター・レイクだけをピックアップしたのだろう。この物語は19世紀から20世紀になる頃のニューヨークで始まり、20世紀から21世紀に移行しようとするニューヨークで終わる。そういう意味ではニューヨークが主人公だと言っていい。
この物語がユニークなのは、その100年という年月がひとつに融合していること。100年前のピーター・レイクたちが、100年後のニューヨークにそのままの姿で現れる。二つの時空が溶け合ったことで、人類がアセンションへと至るための試行錯誤が描かれている。
もちろんアセンションについてストレートに語られているわけじゃない。でもわかる人にはわかるという構成になっている。これが世界的なベストセラーになったということは、人類もまだまだ捨てたものじゃないなと安心できる作品だった。この小説に興味を覚えた人は、是非ともピーターたちの100年を擬似体験してほしいと思う。
ブログの更新はFacebookページとX、並びにThreadsで告知しています。フォローしていただけるとうれしいです。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。