情報加害者は誰なのか?
今日も秋らしい快晴の神戸。おかげで秋冬の準備をいい感じで済ませることができた。ミューナにも昼間のリビングで過ごせるフカフカの布団を出してあげた。ところが彼はまだ夏用の冷感マットの方がいいらしい。交換を要求されて、今日の午後からは冷感マットで就寝中www
そのミューナのキャットフードは腎臓病用の療法食で、ロイヤルカナンの腎臓サポートというフードを使っている。Xでもポストしたけれど、Amazonで買っていたこのフードが先月末くらいから販売されなくなった。
調べてみると、10月1日からロイヤルカナンで扱う猫用、犬用の療法食全般に関して、オンラインの販売はかかりつけ獣医の登録が必要となった。病気でない猫や犬に与えるのを防ぐためだろう。それもオンライン認定を受けたECサイト限定の発売なので、そこにAmazonの名前がなかった。
でも先月末にAmazonでの販売がなかったことで、たまに利用しているヨドバシカメラのECサイトで購入した。そのヨドバシカメラはロイヤルカナンのオンライン認定を受けているので、これからはこちらで購入することになるだろう。
とりあえずミューナが通っている獣医さんをロイヤルカナンの販売を委託されている共立製薬のサイトで登録した。ここに登録されていることが確認できると、オンラインで療法食を購入できる。ただネットでの登録なので、年配の人にはちょっとハードルが高いかも。
パスワードの設定が厳格で、8文字以上でアルファベットの大文字と小文字、数字、そして記号も絶対に使う必要がある。そのどれが欠けても登録が受理されない。記号まで入ってきたら、戸惑う人があるだろうなぁ。まぁ、獣医さんで買えば問題ないのだろうけれど。
ネット社会は便利だけれど、ある程度のスキルが伴わないとこのような手続きで困ったり、トラブルに巻き込まれてしまうことがある。特にネット上に流れているデマや誹謗中傷は深刻で、ボクたちも注意しないと気づかないまま加害者となっているかもしれない。そんなネット事情についてわかりやすく書かれた本を読んだ。
2024年 読書#86
『「正しさ」の商人 情報災害を広める風評加害者は誰か』林智裕 著という書籍。著者は福島在住のジャーナリストで、2011年の3月11日に起きた東日本大震災による福島原発の事故における「情報災害」について心を痛めておられた。そんな「情報災害」をなくし、この先にも起きることがないようにこの本を書かれたとのこと。
「情報災害」がどのように発生し、なぜいつまでも続くのかについてとてもわかりやすく書かれている。現代社会においてネットを使う人は、絶対に読んでおくべき必読書だと思った。著者が防ごうとしている「情報災害」がどのようなものかについて抜粋しておこう。
『「情報災害」とは風評など人々の内心の不安やデマ、それらが伝播する流言によって生じるものであり、災害本体に勝るとも劣らない人的・物的損害を発生させる』
この「情報災害」の酷さについて、この本を読めばその実態がわかる。多くの人の人生設計を狂わせ、家族関係を破壊してきた。命に関わる被害も出ている。その災害の中心となるのが「風評被害」というもの。つまり被害者がいるということは加害者もいる
では「風評加害者」とは誰なのか?
東日本大震災に関して具体的に書くとさわりがあるので、知りたい人はこの本をどうぞ。一般的な言葉で言えば、政権に対する反体制派の政党や団体、マスコミ、ネットでのアクセスで収入を得ようとしている人や、世間に自分の存在を認知させようとする人、特定の誰かを誹謗中傷したい人、そして最も怖いのが無知ゆえにデマを見抜けずにネットでの情報を反射的に拡散してしまう人。
特に最後の項目は、いつ誰が加害者になるかわからない。ボクだってそうなってしまうかもしれない。現代社会において「情報災害」を完璧に防ぐことは難しい。なぜなら意図的にデマを流す人もいるから。だけど最後の項目については、一人ひとりが意識することで少しは防ぐことができる。
情報の扱い方について、ボクたちは本気で考える必要があると思う。義務教育でもこれらの項目を追加して欲しい。とても勉強になる良書だった。
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