超有名作品の面白さがわからない
10月も残すところ1週間だというのに、神戸は今日も最高気温が25度を超えた夏日。この異常気象に合わせていたら、いつになっても衣替えができそうにない。なので今朝の掃除を終えたら思い切って衣替えを決行した。
さっそく長袖のシャツで買い物に出かけたところ、やはり帰り道はしっかりと汗をかいた。11月も平年より高い気温が続きそうなので、衣替えを済ませて適当に調節していくしかない。そんな買い物途中、少し珍しい光景を目にした。
スーパーで買い物を済ませ、ドラッグストアへ向かった。そのビルには銀行のATMが1階にある。毎月25日になると、道路まで長い行列が続いている。いまだにそんな混雑する日にATMを使っている人がいるのに驚く。ところがその行列が今日は異常なほど長い。
まるで銀行の取付け騒ぎが起きたような雰囲気。大きなビルの周囲を大蛇がとぐろを巻くように人の行列が連なっていた。よく見ると行列の先はATMではなく、今年に春に閉店したスーパーの入り口だった。新しいスーパーが入ることになっていて、ずっと改装工事が行われていた。
そのスーパーの開店日が今日だったので、おそらく新規開店のセールをやっていたのだろう。入場制限されていて、メガホンで最後尾の位置を伝えている店員さんが大勢いた。安売りで有名なスーパーらしく、特に生鮮品に自信があるとのこと。そういえば野菜やお肉を大量に抱えた人がビルから出てきていた。
どう考えても店内に入るだけで30分くらいはかかりそう。そこまで並んで安い商品を買おうとする人が大勢いるのに驚いてしまった。ボクは「時間=お金」だと思っているから、長時間並ぶだけで安売りの価値がないと思ってしまう人間。まぁ、落ち着いたらどんなスーパーなのか見に行こう。ただ現金オンリーなのがちょっと面白くないなぁ。
さて、誰もが知っている有名小説を読んだ。残念ながらボクにはその作品の面白さがわからなかった。
2024年 読書#91
『坊っちゃん』夏目漱石 著という小説。電子書籍の青空文庫で無料配信されている過去の名作を適当にチョイスして読んでいる。こんな有名作品だけれど、学生時代を含めてこの作品を読んだことがなかった。
少し前に同じく初めて読んだ『吾輩は猫である』もブログで書いたように、はっきりいってボクにはつまらない小説だった。そしてこの作品に関していえば、小説としては『吾輩は猫である』よりはるかに良かった。とりあえずストーリーがあるから。
さらに文章に独特なリズム感があって、スムーズに読み込んでいける。でもそのストーリーに全く惹かれない。東京から四国の松山へ中学教師として赴任してきた主人公が、教頭のパワハラに耐えかねて意趣返しをして退職。そして東京へと戻っていくという内容。ハラハラもドキドキも、そして心揺さぶられる感動もない。
明治39年に出版されたということは日露戦争が終わった翌年。戦争を経験したこの時代の人たちには、このようななんてことない物語がウケたのだろうか? いくつも映像化されているけれど、おそらく映画ならさらに面白くないという気がする。夏目漱石という作家の個性的な文章ゆえ、物語として成立している作品だと思うから。
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