このニコラス・ケイジは最高!
昨日の午後は台風21号から転じた低気圧の影響で大雨だった神戸。でも今日は朝から快晴で、午後4時近くになっても大阪湾が青く輝いている。しばらく晴天が続きそうなのでいい感じ。年末大掃除も順調に進んでいるので、このままいけば11月の下旬へ入る前には終わりそう。
ただ食欲が安定しないミューナの心配で頭がいっぱいなので、今日のような秋晴れは沈みそうな気持ちをコントロールするのに助かる。人間にすれば90歳近い年齢でかつ病気なので覚悟はしている。それでも心のどこかで抵抗している自分がいるのは事実。
今の目標は家族3人でクリスマスを祝うこと。そしてできることなら2025年のお正月も一緒に迎えたい。まぁ、そんなことを言いつつ、3人が揃って来年の春を笑顔で過ごしているかもしれないけれどね。ミューナの旅立ちがいつかわからないけれど、その日までは全力で彼への愛を伝えていこう。
さて、久しぶりに最高のニコラス・ケイジを観た。こんなことを言うと失礼だけれど、彼はある時期B級映画でも出演していたことがある。経済的な事情等で作品を選んでいる状況ではなかったから。10年ほど前の作品なので、おそらくそんな時期だったはず。でもこの映画はとても素晴らしかった。
2024年 映画#195
『グランド・ジョー』(原題:Joe)という2013年のアメリカ映画。日本で公開されたのは2016年なので、あまり知られていない作品なのかもしれない。
物語の舞台はアメリカ南部の田舎町。ニコラス・ケイジ演じるジョーは、過去には犯罪を繰り返して刑務所生活も経験している。でも今では森林伐採の事業で黒人の労働者たちを日雇いで使って真面目に働いていた。
乱暴者という性格は残っていて、たまにトラブルを起こす。それでも必死で耐えて、刑務所に戻ることがないように生きていた。酒場のトラブルで殴った男が仕返しで銃を発泡して怪我を負った。それでも自分で手当して怒りを抑えていた。
そんなジョーにゲイリーという15歳の少年が接触してくる。どうしても働きたいとのこと。ゲイリーは両親と妹の4人暮らし。でも父親は働かないし暴力ばかりをふるう。妹はある時から口がきけなくなった。映画では明かされていないけれど、父親から性的暴行を受けたのではないかな?
必死で働くゲイリーをジョーは気に入った。そして本当の父親にように彼の面倒を見た。ところがせっかくゲイリーが稼いだ金を、父親は暴力で奪ってしまう。とにかく酷い父親で、ホームレスの老人を殴り殺して金品を奪うような悪人。
それでもゲイリーは懸命に働き、ジョーが使っていた車を譲ってもらう。ところがその車を父親がゲイリーから奪い、妹をどこかに連れ去った。目的は娘に売春をさせるため。困り果てたゲイリーは父親を殺すから車を貸して欲しいとジョーの家に駆け込んだ。
そこでジョーは完全にキレる。すでにゲイリーを自分の息子のように思っていた。だから絶対に父親を許せない。それまでの誓いを破って、ジョーは銃を手にしてゲイリーの父親の元へ向かうという内容。
結果としてゲイリーの父親は自殺し、妹をレイプしていた男たちはジョーが殺した。でもジョーも撃たれて死んでしまう。やりきれない気持ちになるストーリーだけれど、ジョーとゲイリーの互いを思う気持ちに心打たれた名作だった。
ゲイリーを演じたのはまだ少年のタイ・シェリダンで、ボクが注目している若手の俳優。とても素晴らしい演技だった。とにかく久しぶりに男前でカッコいいニコラス・ケイジを見られて、ファンのボクとしてはうれしかった。
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