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高羽そらさんインタビュー

1200年前の猫の足跡

これから紅葉シーズンになってくると、午前中に妻と散歩をして秋の風景を楽しむことが増える。我が家のマンションから六甲山頂行きのケーブル乗り場まで歩いて20分ほど。その途中の小学校近くの坂道にコンクリートの長い階段がある。

 

この階段にはちょっとした楽しみが隠されている。階段を半分くらい登ると、踊り場のようになっているところがある。そこにあるのはコンクリートで型取られた犬の肉球。コンクリートが固まる前に犬が歩いたのだろう。これがなんとも可愛い。

 

階段ができたのはいつなのかわからない。新しくもないけれど古くもなさそうなので、長めに見ても30年以内だろうと思う。どちらにしてもその肉球の持ち主はこの世にいない。でもその足跡を見るだけで、愛らしい姿が想像できる。命がそこにあったことを感じられて時間の壁を越えるような気がする。

 

ところが数十年なんて大したことはない。なんと1200年前の猫の足跡が見つかったそう。

 

なんとも愛らしい!1200年前の猫がふみふみしていた足跡を発見

 

エルサレムの旧市街にある城壁の発掘調査が行われていて、そこから1200年前の水差しの破片が見つかった。アッバース朝時代(750~1258年)のものらしい。なんとその破片に猫の足跡が残されていた。こんな感じ。

 

6-16

 

この足跡がユニークなのは、肉球だけでなく爪の跡が見られること。猫を飼っている人ならわかるけれど、彼らが歩いているときは爪を隠している。獲物に音で悟られないようにするため。でも水差しの破片にはリアルな爪痕が残っている。

 

これはおそらく猫がくつろいでいて、「ふみふみ」していたと考えられている。我が家では「モミモミ」と呼んでいる行動で、猫が甘えている時にするもの。飼い猫は子供のような気持ちが残っていて、母猫にオッパイをもらうときの仕草を大人になっても見せる。

 

この当時の水差し等の焼き物は、ひなたで2〜3日は乾燥させてから焼いていたそう。だから人間に飼われている猫が、まだ粘土が柔らかい水差しに「モミモミ」したと見られている。日向ぼっこをしながらくつろいでいたんだろうなぁ。

 

その猫の姿を想像するだけで心躍る気がする。どんな体毛で、どんな性格だったんだろう? 男の子か女の子か? きっと名前もあったんだろうなぁ。1200年ほど前なら日本は平安時代で、大河ドラマの『光る君へ』でも小鞠という猫が登場する。藤原道長の正室が生まれ育った土御門殿で飼われている猫。

 

この時代にも猫たちは世界中で愛されていたんだろうなぁ。タイムマシンがあるなら、この水差しに足跡を残した猫に会ってみたい。そして21世紀に連れ帰ってしまおうかなwww

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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