幽霊、鬼、妖怪たちが続々
今朝のブログを読んでくださった方にはわかると思うけれど、決意や覚悟というものはその内容によっては実に重い。だから今の神戸の空のように、ボクの心には厚い雲がかかっている。その重さを受け入れつつ、雲の隙間から少しでも光が見えないかと必死で目をこらしている状態。
それでも前を向いて生きていかなければいけない。それは赤ちゃんのミューナを家族に迎えた時からの彼への約束であり責任だから。彼の未来はミューナ自身の選択に委ねて、ボクたちはできることを精一杯やっていくだけ。そしてできる限りそばにいてあげるしかない。もちろん復活してもいんだよ!
さて、先日に『陰陽師0』という面白い映画を観た。その影響でシリーズの原作が読みたくなって、さっそくにトライしてみた。
2024年 読書#95
『陰陽師』夢枕獏 著という小説。なんと小説だけで23作もある超大作。存在は以前から知っていた。でも機会がなくて手に取ることがなかった作品。とりあえず順に読んでいこうと思う。
最初に出版されたのがこの作品で1988年とのこと。この作品は短編集になっていて以下の作品が収録されている。
『玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること』
『梔子の人』
『黒川主』
『蟇』
『鬼のみちゆき』
『白比丘尼』
主人公は当然ながら安倍晴明。この小説では20代後半くらいかな? 『陰陽師0』ではさらに若い時代の晴明が描かれていた。ちなみに大河ドラマの『光る君へ』に登場していた安倍晴明は晩年の姿だった。
そしてもう一人のレギュラーが源博雅という人物。小説ではすでに親友という形で登場しているけれど、映画の『陰陽師0』では二人の出会いが描かれている。それだけにこの本を読んでいても安倍晴明は山崎賢人さん、そして源博雅は染谷将太さんの顔を思い浮かべてしまった。映画のイメージは強いよなぁ。
とにかく幽霊、鬼、妖怪となんでもありの世界。ボクにとってストライクど真ん中の作品なので、この後のシリーズ作を追いかけていくことにした。しばらくは平安時代の不思議な世界を堪能できそう。
映画で印象に残っていたのは、まだ正式な陰陽師になっていない安倍晴明が実力を見せる場面。貴族たちに庭の蛙を殺せるかと揶揄された。すると晴明はかえでの葉をとって風に浮かばせ蛙に重ねた。すると蛙が爆発するように粉々になった。
それは妖術であって、そのような錯覚を見せただけ。蛙は死んでいない。でも貴族たちはそれが事実だと信じて、晴明の能力を認めてしまった。この蛙の場面がこの本の最初の物語に登場していた。きちんと原作を読み込んで作られている映画だったんだね。さっそく次の作品を手に入れよう。
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