旧作へのリスペクトに感動
昨日の夕方にブログを書き始めると、ミューナが寂しそうな声でボクを呼んだ。体調が悪いので不安なのだろう。それでXでもポストしたように夕方のブログを中断。その時に書こうと思った内容を今朝に書いている。ミューナは眠ってくれているのでね。
といっても簡単な映画鑑賞記録だけ。
2024年 映画#205
『猿の惑星: 聖戦記』(原題:War for the Planet of the Apes)という2017年のアメリカ映画。
1968年に公開された『猿の惑星』の3部作は何度も観ている。SF作品として大好きな物語。特に第1作目のラストが忘れられない。チャールトン・ヘストン演じる宇宙飛行士のテイラーが遭難してたどり着いたのは猿が支配する惑星。人間は言葉を話せない未開人だった。
様々な出来事があって禁断地帯へと逃亡したテイラーとノヴァという現地の人間女性。助けてくれたのはコーネリアスというチンパンジーの考古学者だった。そして衝撃のラスト。禁断地帯の海岸線に埋まっているのは『自由の女神』だったというオチ。つまりそこは未来の地球だった。
ということでなぜ地球を猿が支配するようになったのか。それが2011年から始まった新シリーズ3部作。1作目しか観ていなかったけれど、ようやく2017年の3作目まで観ることができた。主人公はシーザーというチンパンジーのリーダー。
先ほどの写真の中央にいるのがシーザー。前回で人類との全面戦争を避けようとしたけれど、部下のクーデターにより人類との戦いが始まった。今回はその続編で、最終的にシーザーたちは安住の地を見つけるというエンディング。ここが1968年の映画の舞台となった場所なのは間違いない。
なぜなら美しい湖に見覚えがあったから。そこは宇宙飛行士のテイラーたちが不時着した湖だった。シーザーはこの安住の地へ到着したことで死んでしまうというラストだった。この作品が素晴らしいのは旧作へのリスペクトに満ちていること。
先ほどの湖だけでなはく、旧作を意識した演出がいくつもなされている。登場人物の名前を耳にするだけで、旧作のファンはワクワクするだろう。例えば先ほどの写真でシーザーの背後にいる少女。口がきけないので名前はわからない。そこでつけられた名前ばノヴァだった。もしかしたらテイラーが『猿の惑星』で出会ったノヴァの少女時代?
さらにシーザーの長男は人間に殺されたけれど、生き残った息子がいる。その名前がコーネリアス。おいおい、あの考古学者のコーネリアスはシーザーの息子だったの? と旧作のファンは想像を膨らませてしまう。
でもおそらくそれは旧作へのリスペクトという意味合いだけだと思う。なぜなら今年に公開された『猿の惑星/キングダム』という新シリーズは、シーザーの死から300年後の世界らしい。だからノヴァやコーネリアスは生きてはいないだろう。
さらにその300年後の世界にもノヴァという人間の女性が登場するみたい。もしかしたらそのノヴァが1968年公開の作品に出てきたノヴァなのかな? いずれこの新作も観ると思うので、勝手な想像をして楽しんでいようと思う。
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