シャレにならないアメリカ内戦
天気予報通り今日の神戸は寒い! 最高気温はどうにか10度を超えたけれど、北風が冷たいので体感としては一桁の気温だった。冬型の気候で時雨が降るので今日は虹が出た。我が家のバルコニーからちょうどミューナを埋葬する霊園の方向。
なんとなく寂しくなって、思わずSNSでミューナに虹の橋を渡らないように言ってしまった。というのは今日妻と相談して、納骨前にクリスマスパーティーをすることにしたから。ミューナの納骨は23日。だからそれまでにミューナを交えてパーティーをしたかったから。
まぁ、納骨したからといって所詮は肉体の抜け殻。きっとミューナはお正月になってもボクたち夫婦のそばにいると思うけれどね。とにかくミューナが一緒にいるつもりで、クリスマスもお正月も迎えようと思っている。
さて、昨日からシリアの内戦が緊迫している。アサド政権を支えていたロシアの影響が弱くなったせいか、反政府軍が一気に攻勢を仕掛けた。先ほどのニュースによると、首都のダマスカスはすでに陥落しているらしい。アサドもシリアを出国したようで、今のところは行方不明。アサドにすれば、ロシアのプーチン大統領に裏切られような気持ちだろう。
そんな内戦を描いた映画を観た。でも中東の国ではない。なんとそれはアメリカ。といっても南北戦争ではなく現代のアメリカで内戦が起きたという設定の物語。
2024年 映画#216
『シビル・ウォー アメリカ最後の日』(原題:Civil War)という2024年のアメリカ・イギリス合作映画。日本では今年の10月に公開されたばかりの映画なのでネタバレはしない。
とにかく実際に同じことが起きても不思議ではないという作品だった。今年の大統領選挙でもし民主党のハリス氏が勝利すれば、アメリカは内戦になるだろうという意見があった。これはかなり信憑性が高く、今のアメリカにおける二極化の壁は日本人のボクたちが思っているよりはるかに分厚いということ。
映画では現職大統領が禁じられている3期目の就任を強行した。そのうえFBIを解体を進めたことで民意が大きく離れた。テキサスとカリフォルニアが連合した「西部勢力(WF〈Western Forces〉)」とフロリダからオクラホマにかけて広がる「フロリダ同盟」が政府軍を次々と撃破。首都のワシントンD.C.は陥落寸前というところで物語が始まる。
主人公はリーという戦場カメラマンで、キルスティン・ダンストが演じている。そして新米の戦場カメラマンのジェシーを演じているのが、写真のケイリー・スピーニー。このジェシーの戦場カメラマンとしての成長がこの映画のメイン。二人の女性の目を通したアメリカの内戦が描かれている。
映画の展開としてはニューヨークからワシントンD.C.へ向かう旅が中心。目的は敗戦濃厚の大統領にインタビューするため。ネタバレはここまでにしよう。とにかく最初に書いたようにシャレにならない内容。まるでドキュメントを見ているような気持ちだった。
エグい映像が多いのでPG12指定されていたはず。でもそのエグさはアメリカの真実を語っているように思う。内戦の恐ろしさがリアルに描かれている素晴らしい作品だった。
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