ミューナと一緒にペット霊園
いよいよ今日は先月に旅立ったミューナの慰霊祭と納骨。その記録を残すため、今日の1日を振り返ってみた。
晴れ男のミューナらしく、今日は快晴の1日だった。この日の出の少し前、ミューナはベッドでウトウトしているボクに会いに来てくれた。廊下で元気に爪を研いでからベッドにやってきた。生きていた時のように、フワフワの彼の身体を思い切り撫でさせてくれた。この体験が後で大きな力になった。
予約した慰霊祭は午前10時。歩いて40分ほどなので、午前9時過ぎに家を出た。
その途中ではこんな神戸らしい景色が見られる。歩いて40分とはいえ、意外にアップダウンが多い。神戸の道は南北の移動に坂はつきもの。けれども東西の移動でも今回の道はアップダウンが多かった。
最初の難関がこの階段。さぁ、登ろうとした時、背後から「にゃおん〜〜!」という大きな声が聴こえた。何度もボクに向かって猫が呼びかけている。階段の下で振り返ると、道路を挟んだ向かいの家の庭から猫が呼びかけていた。
そのニャンコがこの子。適当に鳴いているのではなく、明らかにボクに向かって呼びかけている。そこで気がついた。家を出る前、ミューナに向かって一緒に霊園まで散歩しようと声をかけた。おそらくライドボディのミューナはボクの肩に乗って一緒にいたのだろう。
この猫はボクに声をかけたのではなく、ボクの肩にいるミューナに呼びかけていたんだと思う。猫って不思議な能力を持っているからね。生前のミューナもボクと妻が変な霊を連れ帰ると、「シャー!」と威嚇して追い出してくれた。
そう言えば今日の帰り道にも、散歩中の犬がボクの左肩あたりに視線を向けて飛びつこうとしていた。犬の飼い主さんは苦笑して困っておられたけれど、きっとその犬はミューナに遊んで欲しかったのだろう。ということはミューナはボクと一緒に自宅まで戻ってきたということだね。
霊園の道中には史跡名所もあった。
江戸時代の人らしいけれど、徳本上人という方が坐禅をされた場所らしい。誰なのか知らんけれど(笑)
そして40分足らずでペット霊園に到着。
まだ紅葉が綺麗に残っていた。午前10時の予約だったけれど、到着したのは午前9時45分。納骨堂に行ってみると、すでにお寺さんと霊園の方がおられた。早かったけれどトップバッターの特権でミューナの葬儀をしてもらえることに。次の方の予約が午前10時半だったのでお寺さんともゆっくりお話しできた。
お寺さんが最初にミューナの年齢を尋ねられた。「18歳と5ヶ月です」と答えると、「おぉ、徳のある猫さんですね」と驚かれていた。普段からペット霊園に来られている方でも18歳というのは驚きだったみたい。
そして「どこから来られたのですか?」とお寺さん、
「お隣の灘区からです。歩いてきました」と答えると、再びお寺さんは「えぇぇぇ〜〜〜〜!」と驚愕の声をあげて目を丸くされている。灘区からなら電車とバスが普通。それを歩いてきたと聞いたので、相当に驚かれていたみたい。「住宅街と山を抜けると40分くらいですよ」と話すと、「それでもすごい」と楽しそうに笑っておられた。素敵なお寺さんだっなぁ。
そして読経が始まった。それがたっぷりと30分ほどで、きちんと焼香もさせていただいた。お布施の金額は一律なんだけれど、その倍は包んでもいいと思うほど丁寧に供養していただいた。ミューナは幸せものだね。
そして納骨。普通にしていたけれど、骨壷を開けてミューナの遺骨を見た時は悲しみの感情が暴走しそうになった。でもその直後、今朝のベッドへ元気にきてくれたミューナのことを思い出した。するとスッと気持ちが楽になって、無事に納骨することができた。きっとそのために今朝は会いに来てくれたんだね。
ここがミューナの遺骨を納めた合同墓地。午前10時から午後5時まではいつお参りに来てもいいそう。線香、線香立て、ライターも用意してあるので、自由に使ってくださいとのこと。ここの霊園にお願いして本当に良かったと思う。
ということでこれで一区切りついたかな。先ほども書いたように、ミューナも一緒に自宅に戻っている。彼が18年5ヶ月使った肉体とは完全にお別れだけれど、ミューナの本体はライトボディ化してボクと妻と一緒にいる。今後はそんなミューナとの生活になるのだろう。
ミューナ、これからもよろしくね!
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