絶対にネタバレ禁止の時代小説
今月の21日にミューナのお別れ会をかねてクリスマスパーティーをしたけれど、やっぱり今日がクリスマスだと思うと気分が浮かれてしまう。あまりに天気が良かったので、六甲カトリック協会まで妻と散歩をした。
ちょうどミサが始まる時間で、大勢の信者の方たちが教会に入って行った。ボクも妻もクリスチャンではないので、クリスマスの雰囲気だけ感じようと思って写真撮影。
教会の鐘がある塔と本物のもみの木に飾られたクリスマスツリー。この写真ではわかりにくいけれど、電飾が付けられているので夜になると美しく輝くだろうと思う。ボクたち夫婦は夜に出歩かないので残念ながら見られないけれどね。
そのついでに少し散歩をして、お気に入りの洋菓子店に寄ってみた。ちょうど開店直前で、店内を覗き込むとクリスマスケーキがあった。予約していないけれど今なら買える。妻と相談して買うことにした。
それで扉の前で並んでいると、同じことを考えていた人が背後に並んだ。ところが予約していない人のケーキは1個しかない。そりゃクリスマス当日だからね。それでボクが先頭で入店してそのケーキを買ってしまうと、後から入った人はかなり困った様子だった。アハハ、ごめんなさいね〜〜!
ということでゲットしたケーキがこれ。21日にミューナのお別れ会で予約したのもこのお店のケーキ。だから味に関しては完璧。今夜の夕食のデザートでいただくとしよう。ミューナも一緒にね!
ということでせっかくのクリスマスなので、素敵な曲をリンクしておこう。アリアナ・グランデが2013年にリリースした『Santa Tell Me』という素敵なクリスマスソングがある。その10周年を記念して、ライブ動画が配信された。彼女の素晴らしい歌唱力とクリスマスの雰囲気を楽しめるビデオだよ。
さて、めちゃめちゃ面白い時代小説を読んだ。さすが直木賞受賞作という内容で、まだ読んでいない人のためにも絶対にネタバレできない感動作だった。
2024年 読者#110
『木挽町のあだ討ち』永井沙耶子 著という小説。直木賞と山本周五郎賞のダブル受賞をした作品。それだけの価値がある素晴らしい物語だった。
最初に仇討ちの全容が書かれている。伊納菊之助というまだ元服もしていない若い男性が、父の仇である博徒の作兵衛に仇討ちを宣言して見事に打ち果たした。場所は木挽町の芝居小屋の裏手。だから大勢の目撃者がいて、「木挽町の仇討」と呼ばれて世間の人たちに噂の種になっていた。
物語は菊之助に縁のある武士が、この仇討ちについて目撃者を訪ねることで展開する。その武士が会ったのは、吉原生まれの元幇間、元御徒士、隠亡という遺体を焼く人物に育てられたみなしごだった男、木工職人、そして元旗本。この人物たちは流れ着いて芝居の関係者として働いている。だから全員がこの仇討ちを目の前で目撃していた。
ということで少しずつ仇討ちの真実が明らかになり、ラストでかなり驚く結末が待っている。後半近くでその結末は予想できたけれど、それでも最後まで興奮して展開を追いかけていた。これは絶対に映画化して欲しいなぁ。時代小説に馴染みのない人でも楽しめる感動的な物語だと思う。いやぁ、本当にすごい作品だった。
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